ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

広東省 下川島 漁師一家のYouTubeチャンネル『渔小仙』

ここしばらく中国の田舎暮らしを発信するYouTuberを掘り下げていたのですが、アルゴリズムは優秀で、ある日突然に漁師生活を発信しているチャンネルがおすすめされてきました。

 

 

その名も『渔小仙ユー・シャオ・シエン

 

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www.youtube.com

 

YouTubeチャンネルは20193月現在 登録者数1万5千に届きそうなところです。一方、微博公式アカウントでは10万人のフォロワーを既に獲得しています。

 

 

動画の主人公の女性はシャオ・ユーと名乗っています。彼女を中心に漁師の父母、自分の夫、そして幼い子供たちが登場します。

 

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小漁さんの魚の取り扱いをみると、本当に幼い時から魚に接していたことが分かります。

 

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牡蠣・海老・タコ・カニカサゴ・ハタ など、ありとあらゆる魚介類が登場します。

 

獲ったものはその場で食べたり家で調理したりしていきます。

 

釣り動画はネット上に数あれど、漁の獲れ高を調理するまで見せるチャンネルはなかなかありません。

 

時には漁港から少し離れた無人島に家族で出かけていく回もあり、ネット上では「自分そこに行きたい!」というコメントも寄せられています。

 

 

国語学習者にとっては、いろいろな海の幸の名前を覚えるうえでもとても勉強になります。

 

 

大陸で海鮮といえば日本料理をイメージしがちですが、実は中国でも豊かな海の幸が楽しめるのか!と再発見。

 

でも正直なところ、中国の海でとれた海鮮を出されて食えるか?といわれると躊躇する自分もいます。。

 

若干 貝類を紹介する動画が多いのは、その日や時期によって魚が上がらないことも関係しているのかもしれません。

 

さて過去動画を見ていると、この家族は一体どこで撮影しているのか?と気になってきますね。

 

 

実は微博のプロフィールには“広東”としかありません。百度で調べてみても撮影地は公表されていないようです。

 

 

でも検索候補にこんな文字が。

 

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どうやら「下川」という地名が撮影地ではないのか?と推測できます。

 

 

これを裏付けるヒントが過去動画の中に隠されていました。

 

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バイクのナンバープレートに「J」と書かれていますね。

 

 

(ユエ)」という漢字は広東省の別称です。これに「J」という文字が付くと、広東省江門市であることが分かります。

 

 

江南市には確かに「下川島」という場所が存在しているのです!

 

 

 

見るからにめっちゃいい場所ですね。

 

 

もちろん「漁小仙チャンネル」はビジネス展開もやってます。微博ではイカの干物セットが64元(1000円)ほどで販売されています。コメントも好意的なものばかりです。

 

 

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再生数で広告収入を稼ぐだけでなく、動画自体が魚介類の宣伝も兼ねているわけです。市場に出さず、直接消費者に届ける方法が、動画サイトとSNSで手軽に出来てしまうというのは、いかにも今っぽいですね。

 

 

こちらのYouTubeチャンネルは毎日更新されています。

 

 

皆様もよろしければ是非に。