河北省からリアルな家庭料理を発信する青年の動画チャンネル『食味阿远』
今回紹介するのは河北省在住の青年が家庭料理を発信する動画チャンネルです。
その名も『食味阿远(シーウェイ・アーユェン)』
「ザ・中国人の若者」といっても過言ではないその風貌。
お世辞にも洗練されているとは言い難いのですが、彼の手料理に注目が集まっています。
bilibili動画のチャンネル登録者数は33.4万人。西瓜视频では80万人に上ります。
残念なことにYouTubeでは4.9万人とまだまだ注目されていないようです。
阿远さんの動画が素晴らしいのは、冒頭で必ず市場に食材を買いに出かけるところです。
スーパーマーケットが中国各地に存在しているとはいえ、未だに昔ながらの市場に人が集まっている光景はドキュメンタリーとしても価値があります。
例えば彼の行きつけの肉屋さん。
中国での生活を経験したことがある方ならば、ごくごく当たり前の光景です。
でもさすがに日本でここまでの肉屋を見ることはできませんよね。野ざらしになっている肉の塊を買うにはかなりの勇気が必要です。
地元の方からすると、同じように見える肉屋でも衛生レベルの違いがあるようで。各家庭で信頼しているお店で食材を買うのがセオリー。
野菜市場もなかなかの壮観です。
上からぶら下がっているビニール袋をとって、無造作に積まれた野菜の中から欲しい物を選んでいきます。
こちらは魚屋さん。
河北省の内陸部なので淡水魚がメインになります。ナマズやソウギョがよく登場します。
もちろん買い物だけでなく、料理のスキルも非常に高い。
ガスではなく直火調理なので火の勢いがハンパない。食材が発する音が食欲をそそります。
出来上がった手料理は必ず家族や友人たちと食べることになっています。
(オッサンに一応モザイクかかってる…)
中国ならではの食習慣・商習慣が映像から生き生きと伝わってきますね。
西瓜视频にはすでに360本以上の動画が投稿されています。
驚いたのはその更新頻度。ほぼ毎日動画を投稿しています。
淡々とした編集ではあるものの、過剰な演出がないことが逆にその土地や食材、そして
何よりも阿远さんの素朴な人柄を引き立たせているような気がします。
中国語がわからなくても十分その魅力を楽しめるはず。
皆様もよろしければ是非に。
こちらの動画では豪快に牛の頭を調理しています。