ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

李子柒に身近な人物がインタビューに答える

李子柒が救援活動に集中している真っ只中ですが、動画更新を待ちわびている中国人ファンに向けてこんな記事が配信されています。

タイトルは『身近な人が語る動画配信者 李子柒の本当の姿』

こちらの記事の中では李子柒が幼い頃に世話した地元婦女連合会の前主席、彼女の活動をサポートする微念科技の創始者 刘同明、そして李子柒のアシスタント 通称『民国』の三人のコメントが紹介されています。

今回も中国語から日本語に意訳してみます。若干読みにくい所がある点をご了承ください。

2020年2月14日に腾讯网に掲載された記事です。

new.qq.com

綿打ち、燻製づくり、醤油の醸造…海外で人気になる“90后”動画配信者の李子柒。

微博の更新が止まって既に20日が経っている。

この期間、李子柒はコロナウイルス対策のための物資を集めるために奔走していた。

13日までに李子柒は湖北省浙江省四川省などに100万元分の物資を寄付している。

その中には3.5万枚のN95/N95クラスのマスク、1万枚の外科医用マスク、2万枚の医療用手袋、1000着の防護服、2000個の医療用メガネや消毒スプレーが含まれている。

最近、《環球時報》は李子柒の成長過程で彼女のそばにいた人々をインタビューし、彼らの角度から中国美食文化と伝統農村生活を伝える動画配信者の姿を見ることができた。 

李子柒はかつて微博の中で、6歳の頃に継母に髪を引きづられて溝に突っ込まれたというエピソードを語っている。

李子柒の故郷 四川省綿陽市のある地区で以前に婦女連合会主席を務めた人物が、彼女の知る李子柒の幼少期について語ってくれた。

この前婦女連合会主席は名前を明かすことはしなかった。彼女によると実の母親は李子柒が小さい頃に家を出ていき、8歳の頃に父親は死亡。その後は祖父母と共に生活してきた。

「当時彼女はまだ8歳でした。婦女連合会は彼女を孤児の一人として支援していました。春節になると、婦女連合会のメンバーや幹部など条件の良い家庭が孤児たちを受け入れて一緒に年越しをしていました。李子柒もその中に含まれていたので、我が家で年を越していました。」

この婦人連合会の前主席が当時の思い出を話してくれた。

「ある日の朝、落花生のお粥と卵を渡して”卵を食べると栄養が付くんだよ、身長が伸びるからね”と言いました。すると彼女は、家で取れた卵は全部売ってお金に変えている。油や塩、肉を買うために使っていると言いました。」

当時の彼女は将来何になりたいと言っていたか?と尋ねると、李子柒は勉強して博士になりたいと言っていたと教えてくれた。しかしその後、彼女は高校1年で休学し仕事を始める。

「今の彼女は成長して身長も伸びたし、もっと綺麗になりました。」

李子柒は電話で婦女連合会の前主席に連絡し、様子を見に行くと言っていたそうだ。

李子柒は海外でどれほど人気なのか?13日までに彼女のYouTubeチャンネルの登録者数は884万人。CNNさえ登録者数が30万人に過ぎない。

YouTubeでの各動画の再生数は500万回以上、最新の綿打ちの動画は再生回数が1000万回を突破している。動画のコメント欄で世界中の視聴者が様々な言語で評価を寄せている。国内では微博のリソースを支えるMCN(マルチチャンネルネットワーク)企業、微念科技の創始者 刘同明が李子柒の活動の黒幕(原文:背后推手)とされている。

李子柒の作品の何が刘同明を魅了したのか?
”李子柒は祖母のために農村の実家に帰りました。彼女の動画コンテンツは彼女がずっと願っていた生活を表現しています。彼女の料理スキルは、かつて祖父にくっついていたときに自然と身に着けたものです。”

刘同明によると、動画撮影や編集などの専門知識も李子柒は自分で学んだとしている。

”彼女はまずスマホで撮影と編集し、その後に動画のテイストを改良していきます。以前はすべてを一人で撮影していましたが、最近では製作チームがあります。しかし製作を主導しているのは依然として彼女です。”

李子柒との共同作業の中で刘同明はあまり干渉していない。

”李子柒は自分がやりたいことをやっています。私たちは彼女の作品をより大きく広げています。”

彼は記者に対して、これからも李子柒とは分業を続けていくとしている。

李子柒は動画製作、会社は宣伝し、オリジナル製品は共同開発。

会社としては今後海外でのブランド展開を見据えているようだ。 

李子柒の動画に頻繁に登場する女性がいる

。料理が完成すると、李子柒や祖母と一緒に食事をしている人物だ。ファンからは”民国”という愛称で親しまれているこの女性が李子柒のアシスタントである。

「以前は動画配信者といえば動画をとってキレイな写真をアップするだけの人だと思っていました。でも七姐(李子柒)は効果(エフェクト?)が欲しいのでカメラマンと何度もコミュニケーションをとっています。撮影を始める時は、七姐は大体のイメージをカメラマンに伝えます。カメラマンは機材をセットして撮影。そして彼女が撮った映像を確認します。このいったりきたりはとても疲れます。」

民国は動画制作の中で遭遇した危険な状況について語っている。

「ある日、山に上って栗を取りに行った時に、下り坂で枯れ枝をつかんだときに転んでしまいました。その坂はとても急で、ほとんど崖に近いような場所でした。頭から落ちてしまったのですが、背中に籠を背負っていたので命を救われました。」

下山した後に検査をすると軽度の脳震盪と診断されたそうだ。

「でも一晩休んだだけで、次の日には続けて撮影していました。」

「彼女は女性じゃないみたいです」と民国は語っている。怪我をすることは多いが、李子柒は全く気にしていない。「彼女はお姉さんのように私たちの世話をしてくれます。善良、孝行人、そして粘り強いです。彼女から学ぶことがたくさんあります。」

<書き起こし終わり>

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