李子柒が自身について語る「美拍アプリで注目を集めた理由と”Lさん”との出会い」
引き続き李子柒が2017年5月13日に微博に投稿した内容を紹介します。
今回は9枚ある画像の5枚目の内容です。
2010年代半ばに中国で人気だった動画アプリ「美拍」で注目を集めるようになったきっかけ。そして李子柒の人生を大きく変えることになる”Lさん”と出会った経緯について説明しています。
みなさんご存知の通り、ここで”Lさん”と呼ばれているのは微念創設者の劉同明のことを指しています。
素人訳なので自己責任でご覧ください。
<画像5枚目の文章>
撮影と編集についてたくさん話しました。ここからは別の話です。例えば、私がどうやって人気になったのか？会社がお金を出して作り出されたのかなどなど……
2012年より前はずっと地元を離れて仕事をしていました。その年におばあちゃんが病気になり、後悔したくないと思いすべての仕事を辞めておばあちゃんのそばにいることにしました。近くにいることで安心できました。
帰ってきてからずっと貯金を使っていたので少しでも自分でなにかしたいと思いました。その後、タオバオで店を開きました。でもうまく行かず、なんとか生計を立てていました。2015年、弟が美拍で遊んでいる時に初めてショートビデオのプラットフォームに触れました。珍しかったので面白いショートビデオをいくつか撮影しました。新鮮さがなくなり面白くなくなってからは2016年まで美拍を開くことはありませんでした。やはり弟がきっかけになりました。彼がピアノを引いている動画にフォロワーがたくさんついているのを見て、美拍を続ける考えが芽生えました。その時は本当にもしフォロワーが増えたらタオバオ店の売上も良くなるのではないかと考えたのです。今なら証明できます。フォロワーは増えましたが…何も売れていません…
店を閉めて、募金活動のリンクだけを残しました。
当時はそれほど多くのことを考えてはいませんでした。料理が出来るからレシピ動画を作ろう。ウチには野菜もたくさん植えているし、それを撮影して都会の子どもたちに農村の四季にどんな野菜があるのか見せようと思いました。それで私のハッシュタグは＃四季更替，适食而食#（四季の移り変わりと共に、その時の食がある）という名前にしました。（2番めの画像の微信モーメントの中にもこのハッシュタグが写っています）。その後、美拍の編集者から「このタグはハッシュタグらしくない。変えたほうがいい」と言われました。それでひと晩考えて#古香古食に変更し今に至っています。
撮影を始めた頃は本当に悲惨でした。何日もかけて撮影した動画を投稿しても誰も見てくれない。誰もフォローやいいねをしてくれない。あの頃はやる気があったのであきらめませんでした。運良く@香喷喷的小烤鸡、@媛小宅、@木籽食语など当時人気のグルメアカウントが私の動画をリツイートしてくれました。それから少しずつ注目されるようになり美拍トップページでもおすすめに表示されるようになりました。フォロワーがどんどん増えて再生回数も激増しました。
美拍のフォロワーが40万人になる前は、私の微博のは数人のフォロワーしかいませんでした。その後、友人の@香喷喷的小烤鸡が私の動画を微博のグルメジャンルの責任者に薦めてくれたおかげで少しずつ微博への動画投稿をスタートし、グルメジャンルにも投稿するようになりました。もしおすすめ動画になれば再生回数は何倍にもなります。当然ながら、フォロワー数も少しずつ増え始めました。
根本的な変化が起きたのは昨年（2016年）の9月でした。新浪微博がオフィシャルで優秀なショートビデオ制作者を探してサポートを始めました。私は長い期間に渡り”Lさん”からダイレクトメッセージを受け取っていました。大体の内容はこんな感じです。「彼と彼の奥さんは偶然私の動画を見つけて、とてもとても気に入ってくれました。二人の桃源郷を叶えているかのように感じたそうです。こんなに良い動画がわずかな人にしか見られていないのは本当にもったいない。これは私たち中国の誇るべき伝統文化であり、中国だけでなく全世界の人々に見せるべきだ。そして彼の会社は新浪微博と協力関係にある。彼なら私と私の動画をサポートできる…」
当時はダイレクトメッセージが少なかったので、その数日間に彼が送ってきた内容は全部目を通しました。でも気にしていませんでした。相手にしなかった理由は詐欺ではないかと心配していたからです。ある日突然このダイレクトメッセージを受けるまではそう考えていました。「子柒、私はあなたの街にいます。もし時間があれば一緒に食事しませんか？？」
当時の私はぼんやりした人でしたが、きっと彼は悪い人ではないと思いました。知らない街にやってきた人を相手にしないのも悪いと思いました。それで私がよく知っている火鍋店で合う約束をしました。おしゃべりはとても楽しかったです。彼は一度ならずダイレクトメッセージで話していた考えを語ってくれました。それでも彼が詐欺師ではないかと心配だったので気に留めませんでした。知らない人が突然自分の前にあらわれて自分を助けたいと言う。私は警戒心が強く慎重な人なので、自然と防御態勢なっていました。彼の会話はとても礼儀正しく、ロジックもはっきりしていました。一度ならず自分の奥さんのことを褒めていました。その時こう思いました。「異性の前で飾ることなく自分の奥さんへの愛を表現したり、妻を誇らしく思っていると語れる人は少なくとも女性を尊重する紳士に違いない。話は話として気に留めないようしよう。万が一ふざけているとしたら…」
彼が帰ってからほどなく、私の動画は本当に新浪微博の宣伝ツールのサポートを受けることになりました。そこで初めて彼が嘘をついていないとわかりました。こうして、私が何も約束しないうちに彼の約束が実現することになりました。新浪微博の大きなリソースによる後ろ盾を得ることになったのです。みなさんが私をフォローしていないのに偶然に私の動画を見かけるようになったのはこのためです。私の動画は半年の期間で多くの人の注目を集めるようになったのもこれが理由です。
私の背後にチームが存在しているとすれば、新浪微博、美图公司、Lさん、密码大叔、香喷喷的小烤鸡などは私のチームと言えるでしょうか？今の私がいるのは彼らの助けがあったからに違いありません……
いずれにしても、@密码大叔、@香喷喷的小烤鸡、Lさん夫妻、そして美拍公司の編集者、新浪微博や秒拍の編集者、そして微博美食の責任者に感謝しています。李子柒の今があるのは皆さんのおかげです。何度も言ってきた言葉かも知れませんが、（みなさんのことは）全部覚えています！
<次回に続く>
