シドニーから日々の暮らしを発信する中国人女性『子时当归』
Vlogというジャンルが広がるにつれて、世界中の若い女性たちが自分の日常を動画で発信するようになっています。
前回は韓国のsuedduさんを取り上げましたが、今回は中国人女性のYouTubeチャンネルです。
『子时当归（ズーシー・ダングイ）』というアカウント名でYouTube・Instagram・微博でライフスタイルを発信されています。
当归さんは中国の西北部出身、ことしでシドニー在住12年になります。
2年前から「子时当归」のアカウント名で朝食を作る動画をネット上に投稿しています。何気なく始めたこの動画が予想以上の反響を読んでいます。

動画が流れる数十分の間、話し声はほとんどなく、初期の頃の動画にはBGMさえ付いていませんでした。人の顔が映ることも少なく、動画の主人公は彼女の作る「朝食」であることがわかります。

今回の記事の中では彼女の朝食の思い出を語っています。

Q.普段は何時に起きますか？起きて最初にすることはなんですか？
普段は朝8時前後に起きます。起きて最初にすることは、猫にキャットフードをやって、猫のトイレ掃除。その後、温めた水を1杯飲みます。

Q.あなたにとって理想の朝の過ごし方は？
私は今の朝の過ごし方のリズムにとても満足しています。でも"理想的"な朝についていうと6時頃に起きて、2匹の猫に食事をさせ、自分の食事をとる。それから動き始める感じですかね。9時から5時まで働いているわけではないのですが、朝早く起きるのはストレスになりますね。

Q.オーストラリアの朝と、中国の朝では違いがありますか？
高校卒業後に国を出たので、私の記憶の中の朝は中国のものです。朝はとても早く（学生の朝）、でも既ににぎやかになっています。街全体は学生よりも早く目覚めます。学校までの道のりには様々な屋台が出ていて、みんながそれぞれの屋台を囲んで朝ごはんを買っています。そして宿題について話し合ったりしています。
オーストラリアの生活リズムはゆっくりです。一番早く起きるのは工事現場で働く人やカフェの店長です。大部分のオーストラリア人の朝はコーヒーで始まります。通勤や通学する人たちがカフェでコーヒーとかんたんな食事を買っていきます。
Q.朝に楽しみなことはなんですか？
それは朝ごはんですね。晴れていればなお良いです。
Q.多くの人があなたのVlogを見ています。元々は朝ごはんを食べていなかった女性たちも、朝ごはんを作るようになっています。あなたにとって、朝ごはんの中で一番大切なことはなんですか？朝ごはんにどれくらいの時間を割きますか？
朝ごはんを作って食べることは、私の一日にとってとても重要なことです。一つには幼い頃からそのような習慣があること。二つには私は朝でも胃の調子が良いことがあります。しっかり朝ごはんを取ることはメンタル・食べる喜びの両方で満足を与えてくれます。充電と同じです。持っていく食事も作る場合は、平均で3,40分はかけています。
Q.見ている人に新しい朝食を教えるためにずっとレシピを変えていますね。新しいテイストを出したいと思いますか？
実は始めた頃は純粋に自分の生活を記録できれば良いと思っていました。料理の様子を詳しく記録すればみんなも参考にできるので、より細かい部分も含めるようにしました。毎回の朝ごはんと晩ごはんを記録しているわけではないので、撮影するときはできるだけ重複しないように選んています。でも私の動画の本質は生活の記録であり、グルメを追記することではありません。それで撮影のための撮影や特別なことは求めていません。

Q.Vlogを始めたきっかけはなんですか？
きっかけは記録をしたいと思ったからです。ずっと微博やインスタグラムで生活のある部分、飲食・習慣・スタイルを記録してきました。例えばコーヒは、幼い頃から飲んできたので生活必需品となっています。特に朝はそうです。科学的な根拠はないかもしれませんが、朝食べたものは吸収が良い気がしています。それで朝ごはんにはできるだけ野菜・果物・乳製品・卵・ドライフルーツ・穀物を取るようにしています。いろんなものを食べるようにしています。
Q.あなたのVlogではラテアートが人気です。コーヒーが好きでラテアートを学んだんですか？
コーヒー好きが高じてカフェでアルバイトをしていたことがあります（学生時代）。ラテアートはそのときに練習しました。それ以来ずっとやっていなかったので下手になってしまいました。今でもそうです。完成度はあまり安定したいません。Vlogの書き込みでも、今日のラテアートは写せるレベルかな？と言われています。

Q.いつ頃から自分でブランチを作るようになったんですか？
わたしの家庭は親が何でもかんでも面倒を見るようなタイプではありませんでした。それで高校生の頃から毎日自分で朝ごはんを作るようになりました。週末は必要ありません。移住してからはさらにそうなりました。そして朝ごはんは他の人に合わせるのが好きではないんです。お腹いっぱいよく食べて初めて、一日のエネルギーを得られるんです。

Q.これからのVlogには何か新しい内容を考えていますか？
生活を記録するためなので、生活に沿っていくでしょうね。例えば旅行に行けば、旅行の内容になるでしょうし、新しい趣味ができればシェアするかもしれません。なにか特別新鮮なことを撮らなければ！となってしまうと、もともとのわたしの生活から外れてしまいます。そうなるとマンネリになったり疑問を感じるようになるでしょうね。

抄訳はここまで。
ほかのVloggerは10分ぐらいの長さに対して、当归さんの動画は30分以上あります。
インタビューにもある通り「記録」の要素が強いことが読み取れます。
でもその長さを感じさせない編集のうまさ、それ以上に魅力的な食事やシドニーの街並みが映し出されています。
皆様もよろしければ是非に。
子时当归が語るVlogの始め方はこちらから。
