広州から郊外の暮らしを配信する『夏厨 陈二十』
アジアの女性Vloggerの動画を見ていると、大抵は賃貸マンションに一人暮らしというパターンが多いものです。
でも最近見つけた『夏厨 陈二十』はどうやら戸建てに住んでいます。
かなり珍しいパターンですね。
YouTubeのチャンネル登録数は9.1万人。微博のフォロワーは195万人(2019年5月)
この人は一体だれ?
中国語のネット記事を調べてもインタビュー記事は全く存在していないようで。
ヒントをこちらの記事で見つけることができました。
毎年開催されている「金秒賞」。日本語に無理に訳すと「ゴールデン・セカンズ賞」といったところでしょうか。
一年を通して優れたネット動画を表彰する賞だと書かれています。
2018年度は100団体・100作品が出品された中で、<最優秀グルメ動画賞>を受賞したのが陈二十さんのこの動画。
受賞コメントなどは発表されていませんが、簡単な背景が記事で説明されていたのでまとめてみました。
今年25歳 広東省在住の『陈二十』。顔は見えていても言葉は少なく、でも生活空間や食材の豊かな色彩に目が惹かれます。
中国の大都市に暮らす多くの若者とは異なり、広州郊外で野菜を植えられる畑があり、猫・犬・オウムと暮らしています。生活のリズムがゆったりしていて、毎回の食事にしっかりと手間をかけている印象です。
ニックネーム『陈二十』の由来は、20歳で企業を決意し様々な失敗や挫折を経験し、25歳で自分の求めるライフスタイルにたどり着いたことから来ているそうです。
『夏厨』は読んで字のごとく、夏の厨房という意味です。
動画の作り方もさることながら、料理を作る音も非常に魅力的です。一度はヘッドフォンで視聴してみることをオススメします。
毎日たくさんののVloggerが生まれているわけですが、陈二十の決定的な違いは広告へのスタンスです。
微博や動画にはほとんど広告が貼られていません。というのも、今のところは動画の内容のブラッシュアップに力を注ぐためだそうです。
2019年からはネット上の配信タレントを抱える事務所との契約を交わし、新たに活動の幅を広げていくようです。
中国Vloggerは田舎or大都市の両極に振れがちですが、中間の郊外に暮らす人の生活が見られるのはこのチャンネルならではかもしれません。
ちなみに彼女の話す言葉は広東語ですが、字幕は北京語(普通語)で表示されています。(普通語も話せるようです)
ほとんどの動画が5~6分以内で編集されていて、少しの空き時間に見るのにちょうどよい長さです。
皆様もよろしければ是非に。