ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

YouTube本社で李子柒の動画が放映されている様子が公開される

ここ最近、中国ネット民の李子柒に対する批判コメントが殺到しているようです。

 

以前なら「本当に1人でやっているのか」「苦労しているところを見せて同情が欲しいのか」など疑惑の目が向けられていたのですが、実態が明らかになると共に批判の質が変わってきているようです。

 

中国のネット上で寄せられる批判の多くが「李子柒は中国の農村を美化しすぎている」「農村の真実の姿を映し出していない」という声。

 

それに対してGoogle勤務の経験もありブロガーとしても知られる「千面娇娃杨老师」が微博上で反論のコメントを投稿しています。(2019年9月12日)

weibo.com

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長文の投稿ですが、簡単に要約するとこんな感じ。

李子柒の動画が中国の農村の実態を映し出していないって言うけれど、彼女自身が農村で育ち、今もそこに暮らしてるんでしょ。

“農村がどうあるべきか”という問題について、 都市に生活するわたしたちよりも彼女に発言権があるのでは?

頑張ってチームを立ち上げて農村生活に新たな価値を生み出すことの何が悪いの?

直接会ったこともない人に、これほどまでの嫌悪感をぶつけること自体、わたしたち自身に問題があるのでは?

李子柒への批判を引き合いに出しつつ、近年のネット文化への警鐘も鳴らしている印象を受けます。

 

国が変わっても一緒ですね(苦笑)

 

さて、彼の投稿の中で注目したいのはYouTube本社でのこちらの写真。

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 モニターに李子柒の動画が映し出されているだけ。。。

 

実はこの場所が重要。先程の投稿から抜粋します。

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簡単に意訳するとこんな感じです。

さらに皮肉なのは、インターナショナルな都市生活者でさえ思いもよらないことがあります。李子柒こそがインターネットの世界における中国の代表なのです。

以前にYouTube本社でランチを食べた時に、食堂では毎日世界で最も人気な配信者の動画が放映されているのですが、その日に放映されていたのが李子柒でした。(写真)

現在、李子柒はYouTubeの国際的にトップクラスの配信者です。動画の再生回数はどれも3千万回を越えています。

これは多くの中華系有名人のMVも到達するのが難しい数字です。

中国では数少ない、中国文化を世界に発信しているチャンネルなのです。

 

YouTube本社でも李子柒の存在が認識されていることがわかります。

 

ヤラセ疑惑の目が向けられたとしても、コンテンツ自体が持つ訴求力が根強い人気を獲得する秘訣のようです。

 

実際、彼女も批判コメント・ヤラセ疑惑にこれ以上反応しないと語っています。

 

個人的には「李子柒 the movie」が世界公開されるのでは?という淡い期待を抱いています。

 

今後の展開に引き続き注目したいと思います。