北朝鮮から国家公認のVLOGが公開される
朝鮮半島の緊張が高まっているニュースが世界中を駆け巡る中、Vlogウォッチャーの間でも北朝鮮が話題となっています。
これまで北朝鮮を撮影したVlogのほとんどは外国人旅行者によるものでした。
代表的な例は昨年こちらの記事でも取り上げています。
しかし最近にわかに話題となっているのは、おそらく国家公認と思われるVlogです。
朝鮮労働党の対外プロパガンダやインターネット戦略については専門家の方におまかせするとしてもこれは見逃すわけにはいきません。
『NEW DPRK』という名前の動画チャンネルがYouTubeでは2019年10月、中国のbilibili動画では同年の9月に開設されています。
チャンネル開設に1ヶ月の差があるものの動画更新はほぼ同時に行われています。
こちらは2019年10月12日に公開された最初の動画。
レストランでハンバーガー、フライドポテト、チキンナゲット、食後のコーヒーなどを楽しんでいる様子が撮影されています。(ハンバーガーを食べるために手袋してる!?)
手元の鏡で髪型を確かめたり、時折スマートフォンを見る仕草も意図的に演出されています。
「北朝鮮のいま」を宣伝する目的が見て取れます。
特に注目するべきポイントはなさそうに見えますが、実はこの動画タイトルが興味深いのです。
「What It's Like To eat Burgers In North Korea」のあとに「DPRK Vlog」の文字が見えます。
つまり単なるグルメ動画ではなくVlogを意識して作られているのです。
完成度は別としても北朝鮮が対外的な宣伝方法にこのスタイルを取り入れたことは興味深いのではないでしょうか。
世界的なVlogブームの中でも特に韓国の配信者たちの活躍ぶりは目覚ましいものがあります。それがあちらにも影響を及ぼしているのでしょうか?
確かなことはわかりませんがVlogに可能性を感じていることは間違いありません。
この他にも小学生や一般市民の暮らしを撮影した動画が投稿されていますが、Vlogの主人公は基本的に第一回に登場した女性のようです。
動画冒頭に登場するロゴなども含めて洗練されているとは言い難いクオリティです。
これから更新が増えていくにつれて編集スキルが上がっていくのかどうか。
そのへんも見どころのような気がします。
北朝鮮発のVlogが今後どのように展開していくのか今後もウォッチしていきます。