今注目してる人:ローラ・ミッシュ(2019/1/21)
トム・ミッシュがインタビュー記事で"音楽好きの姉"の影響について語っていたことは以前にも書きました。
それでふと思い立ち、Googleで「トム・ミッシュ 姉」と検索すると何と!
というわけで、姉 ローラさんもミュージシャンだったわけです。
独特な機材の使い方をすることから”DIYアーティスト”とも呼ばれています。
色々調べてみると数は少ないですが、音楽的な背景を語っているインタビュー記事が見つかりました。
メモとして少しだけ意訳を残しておきます。
どんなきっかけで音楽にかかわるようになりましたか?
父を通して幼いころからヴァイオリンを始めて、スズキメソードで耳の訓練を始めたんです。
((*スズキメソードとは日本のヴァイオリニスト 鈴木鎮一が開発した音楽教育法。幼児が母語を学ぶのと同じように、子どもが幼い時に良い音楽環境を与えることで耳から教えることを推奨している)
あなたのパフォーマンスを初めてみた人は、そのスタイルについてどんな風に言っていますか?
うーん。今のところ、毎回セットは違いますからね。(フルバンド・ソロ・アコースティック・エレクトロ・bvs)。2016年9月に最初のギグだったから、まだ新人だし、今もずっといろいろな演出方法を試しています。でも共通点は、アルトサックスを吹いて、歌って、たくさんのループとビートを刻んで、観客の体を動かすようにすること。
いろいろなアーティストがジャズというジャンルを自分のものにしています。例えばMasegoはトラップジャズを制作していますよね。あなたはジャズに何をもたらしたいと思いますか?
私はジャズと融合することにはあんまり興味はないですね。
ジャズのスタイルはクールですけど、むしろサックスは音を造り出すために使っています。サックスを音の乗り物として操作することに興味があります。ペダルとハーモナイザーでループを造っている時に興奮しますね。ちょうどサックスの起源のような、エイリアンのような音です。
どのミュージシャンを憧れていますか?(過去or現在)
憧れなんてこっけいなもので、それは本当にはかないものです。誰かの音楽が好きだ!と言ったすぐ後に次の音楽が好きになっているものです。今のところ、私が最も憧れるミュージシャンは、周りにいる自分の知っている人たちとその作品ですね。Carmody・Tom・Ben Hyers・私たちがやっているポッドキャストのガールズ"Time of The Month" (Carmody,Emmavie,Marie Dahlstrom,Ruby Wood of Submotion orchestra)彼らは尊敬しつつ見たり聞いたりしてる。ある時は私も彼らの捜索の一部に加わるし。インデペンデントのアーティストとしてやっていくのは本当に大変だけど、彼らの創作への決意には敬服しますよ。最新のアーティストや一般的な音楽シーンについていくのは得意ではないですね。だから私が全体を把握している人たちに憧れていますね。
あなたとトムは極めて才能に恵まれていますよね。これは聞かなければなりませんが、あなたの家族はどんな感じなんですか?その素晴らしい才能のために、何か魔法のようなものをご両親は使われたんですか?
ハハ、ノーノ―。才能って面白いですよね。だってこんなにたくさんあるんだから、特にサウスロンドンではね。もしかすると、才能はもっと集合的・環境的なもので、みんなが考えるのとは違うのかもね。人々が触れることのできるシーンやモノみたいな。両親はクリエイティヴィティを発揮するように促してくれましたね。ある時は厳しい意見もくれます。ゴミみたいなものって言われることも恐れなくなりましたし、面の皮は厚くなりましたね。
かなり適当な訳ですが、ミッシュ家の音楽的背景が少し垣間見えるインタビューでした。
ちなみにミッシュ家は三人の子どもがいて、もう一人は女優として活動するポリー・ミッシュ。トムのMVにも出演しています。
ちなみにこのビデオのメークアップ担当は母 キャロルだそうで。
これから才能豊かなミレニアル世代のアーティストが世界中で見られそうですね。