ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

こんまりとコルベールから学べること

”こんまり”こと片付けコンサルタント近藤麻理恵さんがアメリカで凄まじい人気を得ています。

 

きっとネットフリックスのリアリティーショーをご覧になった方も多いかと。

 

それと同時に彼女へのバッシングが大炎上したことも記憶に新しいですね。

 

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「英語をしゃべらない」というだけで、痛烈な批判を浴びることになりました。

 

 

でもわたしたちの身の回りでも、日本語が話せなかったり言葉がたどたどしい外国人の方を、子ども扱いしたり、一人の大人としてきちんと対応しないことがあったりします。

 

技能実習生やアルバイト留学生に対する接し方があまりにも酷いとはよく言ったものです。

 

それで今日の本題。

 

今年に入ってから、こんまりさんは次々とアメリカの有名テレビ番組に出演されています。

 

エレンの部屋やジミー・キンメル・ライブ、そして注目すべきはあの“コルベール・リポート”ですよ。

 

ティーブン・コルベールと言えば、政治風刺で有名な司会者。

 

重大事件や大統領選などアメリカ社会で大きな動きがあるときには、特に彼の言動にスポットが当たります。

 

そして2019年2月、こんまりさんがコルベール・リポートにキターーーーーー!

 

さて、この番組にこんまりさんが出演した際、最初の紹介で素晴らしい一言がありました。

 

以下はスティーブン・コルベールの言葉です。

 

今日はイイダ(飯田)さんが私のために通訳してくださいます。というのも、私の日本語は錆びついちゃってるのでね。あなたの英語の方がお上手ですよ。

 

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もっと英語のできる方なら、より適切な訳があるのでしょうが、この発言には感心してしまいました。

 

「こんまりが英語が上手ではないからイイダさんに助けてもらう」ではなく「私の日本語が上手じゃないからイイダさんに助けてもらう」。

 

同じことを言っているようですが、相手に対するリスペクトが全然違いますよね。

 

少なくとも私はそう感じます。

 

実際この動画の英語圏の視聴者のコメントを見てみると、コルベールが普段よりゆっくり・はっきり話していることや、こんまりさんにもわかるような英語のジョークを交えているとの指摘があります。

 

それにたいして、エレンやジミー・キンメルはお片付けメソッドを面白おかしく取り上げているだけでリスペクトが無い!とのコメントも。

 

ここで注目したいのは、何もアメリカでの日本人の扱いが悪いとかいうことではなく、私たちが身の回りに生活している日本語が不自由な人たちにどのように接しているかということ。

 

「あなたが日本語を話せないから」ではなく「わたしがあなたの言葉を話せないから」というスタンスを取れたらどんなにいいだろうと思ったわけです。

 

もちろんこの番組は一連の炎上や批判の後に収録されたのでしょうから、後出しジャンケンなわけですけど、一人の外国人へのリスペクトという観点でなんだかすごいなーと感じました。

 

皆様もよろしければ是非に。