ベトナムの山奥から田舎暮らしを発信する『Bếp Trên Đỉnh Đồi』
YouTubeで李子柒や滇西小哥を再生していると、他の国の田舎暮らし動画がおすすめされることがあります。
今回取り上げるのはベトナム発の動画チャンネル『Bếp Trên Đỉnh Đồi』
日本語に訳すと『山の上のキッチン』という意味だそうです。
チャンネル登録者数は8.6万人。(2019年12月現在)
ベトナム人の若い女性が山奥で暮らす姿を映した動画チャンネルです。
最初に見て連想するのは間違いなく李子柒ですよね。
実際"ベトナム版李子柒”と呼ばれることもあるそうです。
彼女のプロフィールに関しては全くの謎に包まれていたのですが、ベトナム語で検索してみると詳しい情報が見つかりました。
今回はGoogle翻訳を使ってこちらの記事を読み解いていきます。
91年生まれ ダクラク省出身のTam AnさんはYouTubeチャンネル『Bếp Trên Đỉnh Đồi(山の上のキッチン)』で自身の生活を発信しています。
彼女は元々ハノイで収入の安定したデザイナーの仕事に就いていました。
しかし毎日8時間労働の時間に追われ、上司や顧客の顔色を心配する生活をしているうちに生きる意味を見失うようになります。
田舎に帰ることも考えていた矢先、ベトナム北西部のラオカイ州サパで民宿で働かないか?と誘われます。
小さな村での生活は交通が不便で雨が降ると道はぬかるみに早変わり。朝起きると窓いっぱいに虫が張り付き、水牛のフンが転がっている…
さらにサパに到着したのは11月だったため雨が多く霧の濃い季節。
山から薪を集めて火を起こさないと冬を越せないほどの寒さだったようです。
「どうしてハノイの快適な環境を後にして、山の中で生活を始めたのだろう?」と後悔したと語っています。
しかし彼女の考えを変える大きな出来事が起きます。
普段から仲良くしている村の子供たちが、寒い日に山から薪を抱えて彼女の元にやってきたのです。
中には3,4歳の小さな子供の姿も。
髪の毛を濡らして霧の濃い中を薪を届けに来てくれた姿に感動して村にとどまる決心をします。
そして引っ越してる前に友人がプレゼントしてくれたカメラで、村の風景や子どもたちの姿を撮り始めます。
4年間のデザイナー業で培ったセンスがここで発揮されることになるのです。
今では民宿の仕事のかたわら、村の子供たちに字を教えたり歌を教えて過ごしています。
「李子柒のフォロワー」というレッテルを貼られてしまうのもよくわかりますが、ここまできちんとトレースするためには撮影・編集に相当の技術が必要なはず。
今後、投稿数が増えてくるにつれてTam Anさんのオリジナリティーが生まれてくるのではないでしょうか。
日本での知名度はまだまだ低いですが、皆様もよろしければ是非に。