滇西小哥のインタビューがGoldthreadで公開される(1/6)
Goldthreadで滇西小哥インタビューのエピソード1が公開されました。
今回は彼女の中国語と英語字幕を意訳してみたいと思います。
この動画では中国のインターネット界のスター 滇西小哥がハンバーガーをゼロから作っています。
これがYouTubeで600万回再生されているのです。
滇西小哥は雲南省出身の中国人vlogger。心地よい料理動画を発信していることで知られています。その全てが田舎で撮影されています。
YouTubeチャンネルでのフォロワーは380万人。(※2019年当時)
どうして人気なのでしょうか?
始めたきっかけは何だったのでしょうか?
実際の生活は映像に映し出されるのと同じなのでしょうか?
私たちは滇西小哥に会うため、飛行機で香港から雲南省 保山へ移動しました。
彼女の運転で街から一時間かけて彼が家族と暮らす地元へと向かいます。
滇西小哥はネット上での呼び名です。
彼女の本当の名前は董梅花(Dong Meihua)です。
滇西小哥:私の名前『滇西小哥』の滇西は私の住む地域を指す言葉です。保山は雲南の西側に属しているからです。
小哥は小さなお兄さんを意味しています。この名前を受け入れたのは、彼女の別の呼ばれ方『小妹(シャオメイ)』よりも可愛く聞こえると思ったからです。
小哥には様々な経験があります。
まずはVloggerとしてのキャリア。更に以前は四川省で警察官として働いていたこともあります。
2016年に雲南に戻り、その年から動画制作を始めます。
滇西小哥:当時、父が病気になってしまったので雲南に戻ってきました。それから村に住みながら収入を得る方法を考えました。それで料理動画を作ることにしたんです。
彼女が特に影響を受けた人物として、初期のインターネットスター papi酱(パピちゃん)を挙げています。
滇西小哥:2016年のその頃はちょうどpapi酱が人気になった年でした。彼女の動画を見て、自分たちも別の方法で地元の特徴を表現できるのではないかと思いました。それで短い動画の製作を始めました。でもどうやったらよいかよくわかっていませんでした。
なぜ料理動画だったのでしょうか?
滇西小哥:短い動画を制作する時に、自分が一番良く知っていることから始めようと思いました。そうすれば早くできるようになるからです。私と妹は料理が得意でした。私たちは農村で暮らし、両親の教育も伝統的なものでした。子どもは何でもできるようにならないと家庭を持てないと考えるのです。
3年という短期間で大きな存在になります。世界で1100万人のフォロワーを獲得したのです。でも最初の頃はたいへんでした。
滇西小哥:1年半やってみてもフォロワー10万人にも達しませんでした。いろいろ勉強や模索を続け、自分自身や内容の方向性を常に調整しました。それは比較的長い行程でした。
2年目、3年目に急速に成長していきました。それでこれだけ沢山の人が私の動画のファンになってくれるのなら、整理してYouTubeにも投稿しようと思いました。
成長スピードは早かったですね。
3ヶ月でフォロワーが100万人になりました。
動画は国内外のプラットフォームで人気を獲得します。
そのきっかけがこちらです。
”おーい。ハンバーガー食べるよ”
彼女が農村スタイルのハンバーガーを作ります。
滇西小哥:祖父母はずっと先祖代々この村に住んできました。いつか街へハンバーガーを食べに連れていきたいと思っていました。祖父母にとってハンバーガーは西洋の食べ物、外国人が食べるもの、珍しいものです。でもその願いを実現する前に私は雲南に帰ってきてしまいました。
普段から新しい料理に挑戦しているので、これも自分で作ってみようと思いました。
完成してから、もしかしたら「ハンバーガーの作り方が正しくない」と言われてしまうのではないかと思いました。
私の作り方は自分なりのハンバーガーでした。
でも動画を公開するとハンバーガーの作り方を批判する人はいませんでした。
「祖父母を連れてハンバーガーを食べに行きたい、孝行したい」というコメントが寄せられました。
200本以上の動画は基本的に滇西地方の家庭料理です。私が幼い頃から大きくなるまで食べてきた料理です。
ある料理は普段から食べていますが、中にはあまり作らないものもあります。
それで年配者に教えてもらったり、やり方を観察して勉強します。学習のプロセスですね。
小哥と家族は動画撮影を仕事とするようになります。
最初はスマホを使っていましたが、SONY α7にアップグレードします。
撮影スケジュールはびっしり詰まっています。
滇西小哥:一つの料理を一日かけて作る撮影だけでも、朝6時、7時ごろから夜の11時や深夜までかかります。撮影のプロセスの中には火の調整が必要です。薪をくべる必要があるので、火の勢いをうまく調節できなかったり、1回目でうまくできずに2回撮影しなければならないときもあります。それで長い時間がかかります。
きっと皆さんも疑問に思っているでしょう。
彼女の生活は本物なのでしょうか?
驚くべきなのは、彼女の暮らしと動画の中の暮らしはとても近いということです。もちろんインターネットや電気など現代的なものを使っています。
でも彼女は動画にも登場する農家に生まれ育ち、彼女の家はそこにあるのです。
私たちが到着した際、彼女がツアーに連れて行ってくれました。
滇西小哥:これは初期の動画の中で着ていた蓑衣です。木の皮を使って服のように縫い合わせてあります。雨具として使います。これはずっと前にかぶっていた帽子です。
インタビュアー:この帽子はベトナムのものによくにていますね。でもこれも中国伝統の帽子なんですよね?
滇西小哥:各地の路上でこの様な帽子を買うことが出来ます。広く使われている道具です。
滇西小哥:この家は私の両親が結婚した際にリフォームしたんです。
今は薄くなっていますがピンク色だったんです。時間が経つにつれて白っぽくなっていますが、少しだけピンク色が見えます。
インタビュアー:何年経っていますか?
滇西小哥:20年以上、28、9年です。全てが木製です。家全体を木材で組んで建てています。
滇西小哥:この部分は全て手彫りの彫刻です。
インタビュアー:このトウモロコシは何に使うんですか?
滇西小哥:これは豚のエサです。
滇西小哥:ここは家の2階です。
インタビュアー:トウモロコシがたくさんですね。
滇西小哥:こっちにはトウモロコシがあります。ウチの大王(ダーワン)はトウモロコシが大好きです。乾燥したのも、料理したのも大好きです。トウモロコシがある場所で昼寝しています。
滇西小哥:じゃあ生まれたばかりの子豚を見に行きましょう。これは豚のお母さんが産んだ15匹の子豚です。
滇西小哥:こっちには牛がいます。お腹に5ヶ月の赤ちゃんがいます。
滇西小哥:これが我が家です。これから村の様子を見に行きましょう。
インタビュアー:村にはどれぐらいの家族が住んでいるんですか?
滇西小哥:140家庭あります。
滇西小哥:すべての家は木材で建てられています。壁は土壁です。土に水をまぜて型に入れます。それをレンガのようにして積み上げています。外側には石灰を塗っています。
滇西小哥:これ食べてみて。採ったばかりです。
インタビュアー:これは何の豆ですか?
滇西小哥:ウェンドウという種類です。村の人々はみんなフレンドリーです。
インタビュアー:(豆が)とっても甘いですね。
滇西小哥:以前は石板を道に敷いていました。現在は工事により家に通じる道路はコンクリートで舗装されています。
インタビュアー:この竹はずっとあるんですか?
滇西小哥:それぞれの家に竹の茂みがあります。私たちに村は水不足が続いてきました。小学校に上る前の頃、水を手に入れるために下まで降りていました。
最後に質問しました。
4年に渡って200以上のビデオを投稿してきました。
次はどうするのでしょうか?
インタビュアー:この仕事をやりはじめてもうすぐ4年になりますよね。今後の夢はなんですか?
滇西小哥:雲南ならではのものを発見していきたいですね。今の所、私の動画は自分の村と家の範囲に限られています。
雲南にはたくさんの珍しい民族料理があります。
たくさんの人が雲南に旅行に来ると、虫を揚げた料理を見ることがあります。彼らは食べようとしません。
でも私の動画を見た後だと、“盆姐(彼女のこと)の動画でみたことがある”と思ってもらえます。その動画の中では美味しそうに見せています。次回雲南に来ることがあれば食べてみようと思うはずです。
美しい景色も撮り切ることが出来ていません。
これから村の外の民族料理や伝統工芸を学びたいと思います。皆さんに見てもらえるものがたくさんあります。
次回のエピソードでは雲南での旧正月を取り上げます。
ファンからの質問にも答えてもらいます。
チャンネルはそのまま。
<書き起こし終わり>