ガラパゴスの蛙

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滇西小哥 最新動画についての本人コメント【羊乳饼】

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滇西小哥の最新動画が公開されました。

2020年6月10日に公開された動画ではヤギのミルクを使ったヨーグルト(スイマセン、奶酪はチーズです。誤訳大変失礼いたしました)が特集されていました。

今回登場したヤギチーズを使った羊乳餅は雲南省に暮らす白族(ペー族)と撒尼族(サニ族)の伝統料理だそうです。

少数民族の人々は直接食べるのを好むようですが、阿盆姐と家族は「少し手を加えたら食べられる(原文では”受け入れられる”)」と書かれていました。ヤギ独特の匂いに好みが分かれるのかもしれません。

微博では動画公開と同時に本人による解説が公開されています。

今回もこちらの文章を日本語に訳しました。

素人訳なので自己責任でご覧ください。

前に撮影した大理(名産の)乳扇を覚えていますか?
あれは新鮮な牛乳を使ってつくります。
乳扇に似ているもので大理・剣川の乳餅があります。
羊乳餅と牛乳餅の2種類に分けられます。
牛乳餅の味は羊乳餅ほど香りがありません。
地元の人が言うには乳餅は羊乳でつくったものがこそが本物だそうです。
これは雲南大理の白族とサニ族がつくる種類のものです。
チーズを白語でyond bapと呼びます。
ヤギの乳でつくるのが一番質が良いです。
白いかたまり状になるので豆腐によく似ています。
それで乳豆腐とも呼ばれています。


剣川の村々ではみな自分たちでミルク用のヤギを飼っています
一年、四季を通じて2ヶ月だけ暇な時間があります。
その他の時間は毎日ミルクを絞って乳餅をつくります。
小さなハンカチに包んで市場に売りに行きます。
市場価格は500グラム10元ほどです。
3キロのミルクで500グラムの乳餅しかつくれません。
毎日7.5キロほどの乳餅をつくります。
乳餅を売って得た収入で家計の一部を支えることができます。


新鮮なヤギのミルクを煮立たせます。
酸水を加えて発酵させます。
この酸水は毎回乳餅を濾したときに出る乳清です。
それを容器の中に入れて発酵させておきます。
毎回使う分だけ取り出します。
乳餅をつくったあと、乳清を少し加えて更に発酵させます。
余った乳清はヤギに食べさせます。
ヤギにとっては特に栄養を取れる食べ物です。
酸水に加えて地元特有の植物も加えます。
漢語に訳すと”乳餅花”となります。
花、葉、蔓(つる)のどれも使えます。
潰してから小さく切り、熱湯に通して揉んでから濾します。
この植物の汁を加えると乳餅の味の香りが濃厚になります。
好奇心から「もし(乳餅花)を入れないと違いますか?」と聞いてみました。
「わからない、ご先祖が始めてからずっと入れてるからね〜」と蘇おばさんは言ってました。
これこそが伝統の代えがたい味だと思いました。


酸水と乳餅花の汁を加えてから蓋をして煮ること10分。
先に乳清を濾します。
さらにハンカチを敷いて乳清を絞り出します。
四隅を包んで10分置いて固まらせます。
それから2つ目を包みます。
乳餅をひっくり返して熱した乳清にくぐらせます。
乳餅の形を整えるためにハンカチでしっかり包みます。
木で挟んで残りの乳清を絞り出します。
完全に冷えるまで放置します。
乳餅が完成しました。
新鮮な羊乳餅は7日前後保存できます。


乳餅の食べ方について。
直接食べることができます。
乳餅は完全に日が通っているので、好きな人は直接口に入れます。
私と家族はこのような美食を食べることは少ないので、少し加工します。
油で炒めた乳餅が最も典型的な食べ方です。
切ったあとに黄金色になるまで炒めます。
しろ砂糖を加え、塩コショウもしくはハマナスジャムと一緒に食べます。
もしくは黒砂糖、卵と酒粕と一緒に煮ても栄養豊富です。
チーズを載せて焼いて食べても…

 

おばあちゃん以外は、我が家ではこの特別な美食を食べられます。
確かに濃厚なミルクの香りがします〜
皆さん旅行に来たときには試してください。

<書き起こし終わり>

本文中で言及されていた大理特産の乳製品「乳扇」は 2019年5月8日に公開された動画に登場します。