ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

李子柒が自身について語る「替え玉疑惑に思うこと」

引き続き李子柒が2017年5月13日に微博に投稿した内容を紹介します。

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今回は9枚ある画像の4枚目の内容です。

「蘭州牛肉面」撮影時の苦労や、アップのシーンで手の色が別人のように違って見える理由などを説明しています。

素人訳なので自己責任でご覧ください。

<画像4枚目の文章>

ラーメンは粉選び、水を加え、塩を加え、生地をこね、発酵させ、添加剤(麺を伸ばすための添加剤)を加え、室温の調整まで全てにコツがあります。ひとつの手順を間違えるかタイミングが悪いと、失敗と成功の違いに直接影響します。ましてその頃はピントを固定する方法を知らなかったので、全てをオートフォーカスで撮っていました。山盛りの白い小麦粉をアップで撮るとピントが合いません。
小麦粉にピントが合わない、撮り直し!
ピントがぼやけた、撮り直し!
水を入れるときの角度が悪い。生地がダメになった。新しい粉を持ってくる、撮り直し!
水を入れる時にまたピントがずれて生地がダメになった。再度新しい粉を持ってくる、撮り直し!
三脚の位置を調整する前に生地が発酵しすぎた。新しい生地を発酵させる、撮り直し!
添加剤を加えるときのカメラの位置が悪い。新しい生地を発酵させる、撮り直し!
カメラの調整が終わる前にこねた生地に弾力がなくなった。新しい生地を発酵させる、撮り直し!
撮り直し!
撮り直し!
撮り直し……


ラーメンを作るのに、毎日1食だけ食べて丸3日。10キロ以上の小麦粉を無駄にしました。ずっと生地を作り直しては撮影していたので、使わなかった生地でナンを作っていたら半月も食べていました!!!ラーメン作りの2分間に200以上のシーンを撮りました。最後に使ったのは50シーンにも及びません。最後に動画編集で何度もソフトがクラッシュ、書き出しができなくて編集やりなおし。
このようにして動画ができました。
でも動画を投稿すると、下のコメントからまあまあ皆さん気に入ってくれたようです。
秒拍や微博で拡散されると悪口だらけになりました。
「偽物っぽい。ひと目で替え玉を使っているとわかった!」
「女がラーメンを作る?演技だろ?今どきの配信者マネジメント会社はこんな風にインフルエンサーを作り出すのか?」
「ひと目で偽物だとわかった!」
「麺は彼女が伸ばしていない。遠くから見ると手が白い。アップで見ると手が黒くて雑だ。」
「麺伸ばしのアップは身代わり、男をつかっている。喉仏が見えた…」
…………
…………
何を言えるでしょう?苦笑する以外に他に言うことはありません。そう言われてみると他の人が言うようにヤラセなんですかね…


でもヤラセなら私が1時間で二細の麺を作れるはずで、3日もかかるはずがありません。ヤラセなら半月もずっとナンを食べて……丸いパン状のものを見て怖くなることは無いはずです!!!
替え玉疑惑は未だに理解できません。
難度の高い動画は特に注意して撮影しています。とても難しいところでは十数秒のロングショットに自分は半分映り込むようにします。
あまり重要でない部分だけはアップで撮影します。替え玉を使っていると言われたくなかったのですが……その結果……

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アップのシーンの画像を何枚か載せます。多くを言う必要はないと思いますが、私のフォロワーならこれが私の手かどうか見分けられるはずです。 手が黒かったり白かったり。最も簡単な例を挙げます。同じ位置、同じ光源です。背景の色が違う私の手です。

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前にも言ったように雪が降る前は、カメラのオートフォーカスと自動ホワイトバランスしか使っていませんでした。背景が白い状況では自動ホワイトバランスの明るさは弱くなり、撮ってみると暗くなります。背景の色が濃いと、自動ホワイトバランスは自動的に画面の明るさは強くなり、撮ってみると白っぽくなります。これがアップのときの手が黒くなる理由です。手のアップのときは背景が雪のように白い小麦粉なので(黒くなります)。

 

このような例はたくさんあります。冬の雪のシーンでは1人でカメラをかついで、三脚と布団のようなマントを2枚着て海抜2000メートルの雪山を登りました。十数歩進んでは休みながら、2時間かけて山頂にたどり着き、マイナス十数℃のなか素手で三脚の位置とカメラの角度を調整します。手が凍って感覚がなくなると服に手を入れて温めます。温まったら撮影です。皆さんが見ている数十秒の雪景色は雪の中で凍りながら7,8時間かけたものです。寒くて倒れそうなときは「もし素晴らしい撮影チームがいるのなら、彼らはどこにいるんだ?それが本当ならどれだけ良いことか。それなら助けてほしい。もう耐えられない〜」と思っていました。


文句は文句としても、こう思うわけです。私を悪く言おうとする人は本当にごく少数。残りの95%は私の動画を気に入っている。理由がなくても私のことを信じてくれている。暖かくなったら撮影をしよう!カメラマンを頼むことも忘れてしまいます。撮影から帰ってくると高熱が出て、2日間熱が下がらないけど動画編集を終わらせて投稿する……

 

多くの場合は動画制作の大変さや苦労をみなさんに話したくありませんでした。夏に撮った「叫化鸡」の動画では暑さで倒れました。冬の動画では綿の上着を着込みすぎると動画では41キロの私が丸々に見えます。薄着だと寒くて風邪を引くのは言うまでもありません。2度高熱を出して、熱でうわごとを言うほどでした。ほかにも朝早くから次の日の3時、4時まで撮影した動画も幾つかあります。多くの動画が昼間から夜中に渡っているのはこれが理由です。1日食べずに撮影した日、撮影が終わって冷ご飯を飲み込むように食べたら胃腸炎の痛みで汗が出たことも何度かあります。「秋千」の動画ではカメラに意識をとられて数十キロの重さの木に左手をぶつけたこともあります。今でも治っていません……このような例はたくさんあります……

 

フォロワーの方なら桜花茶の動画の前日に、夜中1時過ぎに投稿した微博を覚えているでしょう。ちょうど編集が終わった頃で1日何も食べていませんでした。携帯を置くと机の上におばあちゃんが持ってきた鶏スープと剥かれた半分のりんごが置いてありました。鶏スープの表面には分厚い脂の膜が張っていて、冷めてからずいぶん経っていました。りんごも酸化して褐色になっていました。おばあちゃんを心配させていると気付いてとてもつらい気持ちになりました。それで感傷的な微博を投稿したのです。でも次の日に目が覚めてすぐ削除しました。突然、自分を装っているように思えたんです。惨めな自分を売るつもりはありません。この世の中では沢山の人が努力して生きています。多くの人は私より大変な状況です。幸運なのはこれだけたくさんの皆さんに無条件で信頼され支持されていることです。それで作品に語らせたいと思いました。今日のことが起きるまでは、たくさんのデマが出てきても説明せず語らずにいたのは、このような理由もあったんです。

 

説明しても意味がないと思っていました。今このように文字を書いているときも意味がないと感じています。でも私が最も愛する人が根拠のない言葉で傷ついてしまったのです。ここで立ち上がらなければ深く傷ついたおばあちゃんにどうして顔向けができるでしょうか。私が引き起こした問題です。やりたいかどうか関係なく、私自身で解決しなければなりません!

<次回に続く>

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