世界中のレアグルーヴ音源をDJミックスするYouTubeチャンネル『My Analog Journal』
高速インターネットが家庭に浸透するにつれて発展してきた音楽カルチャーの一つに“DJ配信”があります。著作権の問題をはらんでいるのであまり大きな声では言えませんが、2010年代を振り返ってみるとさまざまな配信プラットフォームから星の数ほどのDJミックスが放たれてきました。
その中でもUstreamで始まり今でもYouTubeで続いている、宇川直宏さん主催の『Dommune』が代表格と言えるのではないでしょうか。クラブミュージックは好きでも正直クラブカルチャーに疎い私にとっては新しい音楽と出会う機会になっています。
さてここからが本題。
YouTube上でDJプレイを配信しているのは何もお洒落な音楽サイトだけではありません。有名・無名のDJたちも趣向を凝らした選曲を披露しています。
最近注目しているYouTubeチャンネルは『My Analog Journal』。主催するのはイギリスのクリエイターチームに所属するZag Erlat さん。音楽活動だけでなく、映像作品や写真なども発表しています。
文字だけだと、クリエイターが片手間に趣味のDJを披露しているように聞こえるかもしれませんが、実は大間違い。この人のミックスは全てアナログレコード、かつ普段聞かない国々のレアグルーヴ音源で構成されています。
以下は公開されているミックスの一例。
『70年代トルコ産ファンク&アナトリアロック』
『ブラジリアンソウル,ファンク&ジャズ』
『アフリカンソウル,アフロビート,ファンク,クンビア』
言語が全く分からないにもかかわらず素晴らしいアナログ音源の選曲が披露されています。(私が知らないだけで有名曲なのかも)
さて、何気なくYouTubeチャンネルに貼られていたInstagramのリンクを開いてみると意外な事実が発覚。
なんとZag Erlatさん昨年8月に来日してアナログレコード漁っているじゃないですか!
来日中は東京でかなりアナログレコードを仕入れたようですが、ミックスをアップロードする段階でYouTubeに弾かれてしまったようです。著作権の問題が関係しているよう。残念なことに日本語DJミックスは今回は除外せざるを得ないとコメントしています。
期待していただけにがっかりしていたら2019年に入ってからこんな投稿が。
日本のシティポップ&ジャズファンクのDJミックス、カミングスーンのお知らせです!
近年の世界的なシティポップブームはYouTubeにある音源が震源地であることは良く知られていますが、実際に日本まで足を運んで音源を仕入れたDJがどんな選曲を披露してくれるのか非常に楽しみですね。
ミックスが公開されるまでは『My Analog Journal』のSpotifyプレイリストを聞いて待ちたいと思います。
皆様もよろしければ是非に。