ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

テスト勉強の友は深夜ラジオよりYouTubeがトレンド

昔からテスト勉強のそばには深夜ラジオが寄り添うのが典型的なイメージですが、YouTuberが登場して以降は状況が大きく変わりつつあるようです。

 

 

韓国語で「ゴンバン」と呼ばれている動画ジャンルが世界中に広まりつつあります。

 

 

日本語では「勉強動画」英語では「study with me」と検索すると同様の動画がヒットします。文字だけを見るとスタディサプリのようなオンライン講座を連想しますが、実態はそうではありません。

 

 

この動画ジャンルでは配信者がひたすら机に向かって勉強している姿が映し出されています。それが30分・1時間・数時間の長さに及ぶものもあります。

 

 

ぶっちゃけ見ず知らずの学生が勉強している姿なんて、面白くもなんともありませんよね。

 

 

ではなぜ単調な配信が人気を得ているのでしょうか。

 

 

その理由こそがテスト勉強にあるようです。

 

 

学生の頃、深夜にテスト勉強をしていると妙な孤独感を感じたことは誰にでもある経験です。気を紛らわせるためにラジオを聞きながら横になっているとそのまま朝を迎えてしまったり。友達のことが気になってメールしているうちにあっという間に時間が無くなってしまったり。夜食にラーメンを食べたら眠気に負けてしまったり。

 

 

テスト勉強中に気を紛らわせる定番の方法は、逆に失敗に終わるパターンが多かったような気がします。

 

 

でもそんな時代はもう古い。テスト勉強中に集中力が切れて目を上げると動画の中の若者が一生懸命机に向かっている。その姿を見て「よし、もっと集中しよう!」「勉強しているのは自分だけじゃない」と思えてくるらしいです。

 

 

この勉強動画ジャンルの中でも先駆者的な存在のチャンネルが『The man sitting next to me』

 

 

韓国の若い男性がチャンネルの主な出演者です。

 

 

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投稿動画は韓国の教室や行動で録音されたテスト会場の音声ビデオです。60分・140分150分・50分など様々な時間の長さが用意されています。

 

 

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紙とペンが擦れる音を聞きながら模擬試験をすると、さながら試験会場の中にいるような環境が造り出せるというナイスアイディア。

 

 

ひときわ目を引くのがライブ配信の内容。

 

 

最初の頃はこんな風に一人で勉強する風景を配信していたそうなのですが。。。

 

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今ではネット上の他のユーザーの勉強風景も同時に画面上に表示するという進化っぷり。

 

 

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カメラに映っている人たちに加えて、常に100人以上が同時にこの画面を見ながら勉強しています。

 

 

画面上ではポモドーロテクニックを応用して25分ごとにタイマーを設定し、集中力が持続するような仕組みも盛り込まれています。

 

 

受験勉強の“内容”ではなく“その姿”までもがコンテンツになってしまうとは驚きです。

 

 

人気者のYouTuberたちから比べると相当地味な動画ジャンルですが、これからじわじわと世界に広がっていきそうな気がします。

 

 

皆様もよろしければ是非に。

 

 

 

YouTubeチャンネル

www.youtube.com