韓国人女性Vlogger ondoが語る 配信者としての成功と葛藤
YouTubeで若い女性のvlogを物色していると圧倒的に目立っているのが韓国在住の配信者です。
以前にsuedduさんのチャンネルを紹介しましたが、今回は同じ系統のonduさんを取り上げたいと思います。
2019年5月現在 57万人のチャンネル登録を獲得しています。
ちなみに「ondo(온도)」とは日本語の温度と同じ意味のようです。
YouTubeで確認できる最初の動画は2018年2月24日に公開されています。
料理・ルームツアー・モーニングルーティーン・買い物・外出など、シンプルかつ魅力的な日常生活を動画に収めています。
ondoさんも顔を出さないミステリアスな配信者だったのですが、最近になってQ&A動画が公開されました。
これまで知られていなかった素顔に迫れるヒントや、配信を始めるための心構えがたくさん盛り込まれています。
それで今回はondoさんのQ&Aを紹介したいと思います。
Q1.何歳ですか?
年齢は1990年生まれの30歳。韓国生まれです。
Q2.Ondoという名前にはどんな意味がありますか?
OndoというニックネームはYouTubeのために作ったわけではありません。
3年くらい前に友人と文房具ブランドを立ち上げようとしていた時に、その友人がOndoという名前で活動していたのですが、のちに就職の壁にぶつかってうやむにになってしまいました。
でもわたしはOndoというニックネームが気に入ったのでInstagramのIDとして使っているうちに、自然にYouTubeのニックネームとしても使うようになりました。
当時、この名前の意味は「温かさをあなたにも」という意味でした。
Q3.好きな食べ物は何ですか?
トッポギ・ラーメン・チジミが好きです。粉もの料理や炭水化物が大好きです。
Q4.好きな色は何ですか?
彩度がが低い色が好きです。グレー・ベージュ・パステルトーンなどです
Q5.大学では何を先行していましたか?
高校の頃に3年間美術を学んで、大学では産業デザインを専攻しました。
Q6.職業は何ですか?
デザイナーです。今は退職していますが、少し前まではウェブデザイナーとして働いていました。
わたしの職業が気になる人が多く、DMもたくさん質問が届きました。なので、職業について詳しく話したいと思います。
まず、最初の職場では文具デザイナーをしていました。便箋・はがき・ステッカーなどのデザインをしていました。最初はお給料が少なくても自分の好きなことをしたい!と思って就職しました。
全ての会社がそうだというわけではありませんが、デザイン業は安月給なんです。文具関連の仕事はさらに少ないです。最初はお金も関係なく好きな仕事ができている満足感があったのですが、金銭的な部分に迫られるようになってきます。
それで、キャリアを積んでウェブデザイナーに転職することにしました。
最初の職場は給料は少なかったものの、得るものも多かったので後悔はしていません。
Q7.仕事後の生活についてどう考えていますか?
わたしは仕事のあとの日常が本当に大切だと思っています。誰でも残業は嫌いですが、わたしは特にそう感じています。
なので最初の職場にいる頃も、退勤後はカルチャーセンターで裁縫を習っていました。
会社に通いながら仕事の後の日常を少しでも有意義に過ごすことが唯一の幸せでした。
次の職場を探すときに最も重視したのが定時で帰れるかどうか?でした。
仕事を探すのは本当に大変でした。何十回も面接を受けました。
会社の同僚がYouTubeの活動を知っているのか?という質問もありました。
最初は秘密にしていても誰も知らないのでバレないだろうと思っていたのですが、気づいたらみんな知っていたんですよね。
誰もわからないだろうと思っていたんですけどね。本当に恥ずかしかったです。
Q8.機材は何を使っていますか?
SONY rx100m4カメラを使っています。動画編集はスマホアプリ vlloを使っています。すべて自分で編集して、英語翻訳はわたしの代わりに担当している人がいます。
編集には7~8時間はかかっています。アプリで編集するので、外出中も地下鉄などで編集しています。
Q9.Vlogを撮影するとき恥ずかしくなったりしませんか?
最初はほかの人の視線が気になって人が多いところではカメラをつけていなかったのですが、周りの人は思っていたよりも他人に興味がないようです。
今はもう慣れたので、周りを気にせず撮影しています。
Q10.フルタイムのYouTuberになるつもりはありますか?
フルタイムのYouTuberとして活動するつもりはありません。
YouTubeを始めたときには仕事がありましたし、本当に趣味と副収入としか考えていなかったので、これからもこの考えは変わらないと思います。
でも思っていたよりもチャンネルの影響力が大きくなったのは事実です。
安定した仕事が必要だと思っているので、今は転向するつもりはありません。
Q11.YouTubeを始めたきっかけは何ですか?
普段から写真を撮って日常を記録することが好きでした。あるとき偶然Vlogというジャンルを知って、動画にして残したら面白いと思って始めました。
最初は本当に単なる趣味として始めました。仲のいい友達にも言わずに、登録者数500人を目標にしました。
Q12.一人暮らしのメリットとデメリットは?
もともとチョンジュ(清州)に住んでいましたが、仕事をするにあたりソウルで一人暮らしをしています。
一人暮らしを始めて4年が経ちますが、100パーセント満足しています。デメリットよりメリットが多いと思います。
一人で生活できるし、自分だけの空間が安定感を感じさせてくれます。友だちを自由に呼べるし、いろいろ自由が利くので一人暮らしは最高です。
デメリットはお金の問題です。家賃・電気・ガスなどささいなことからすべてにお金がかかってしまいます。それが一番のデメリットだと思います。
家賃が引き落とされるのは見ていてつらいです。
社会人1年目の時は家賃のせいでお金を貯めることができませんでした。それでずっとソウルに家がほしいと思っていました。ソウルに家がある人をいつもうらやましく思っていました。
Q13.面倒くさい気持ちになることはありますか?
この質問も多かったのですが、わたしも面倒に思うことがあります!無気力だったり、なにもかもつまらなく感じることがあります。そういう時は一日中ベッドにいることもあったのですが、そうやって一日を過ごすともっと無気力になってしまうんですよね。
それが凄く嫌なので面倒なときほど動くようにしています。
カフェに行ったり映画を見に行ったり、家で好きなことをしたり料理をします。
そうやってネガティブな気持ちに勝つことができます。
面倒くさい気持ちからくる無気力が本当に嫌いなので、何かをするようになってからはマメになってきたと思います。
Q14.YouTuberになるメリットとデメリットは?
YouTubeのいい点は、様々な機会を持つことができたということです。自分のデザインした商品が大オブジェクト(韓国のセレクトショップ)に置かれたり、好きなブランドから広告やスポンサーシップの提案をいただきます。
わたしもまだ信じられていませんが、すべての素晴らしい機会に感謝しています。
生活が華やかになり、生きるモチベーションにもなっています。YouTubeが人生のよいステップになっていると思います。YouTubeを初めて本当によかったと思っています。
大変な点は、多くの人たちに見られているというプレッシャーです。私はただの普通の人なので、悪い評価や批判的な視線が本当に怖かったです。
日常を見せているので、行動一つ一つが評価をされますよね。なので最初は泣くこともありました。仕事中に突然涙が流れることもありました。メンタルが弱ってしまったこともあります。
そのたびにコメントやDMでわたしを好きだと言ってくださる方々が、心からを応援してくださるのを見て救われました。
それで、応援してくださる方々にどうやってお返しをしようか?といつも考えています。本当にありがとうございます。
Q15.コメント欄を閉じた理由は?
以前住んでいた建物がコメント欄に流失して、コメントに対して敏感になってしまいました。コメントに通知までつけていたのですが、つらくなるような悪質なコメントもたくさんくるようになりました。
私生活が暴露されることに敏感になり、精神的にもつらかったのでコメント欄を閉じました。
Q16. ミートアップ(ファンミーティング)の予定はありますか?
実は最近「Sand box」という事務所に所属することになったのですが、50万登録者記念として購読者の方と会う機会を計画するのはどうかという提案をいただきました。
近いうちに皆さんに合えるのではないかと思っています。
Q17.顔は見せないんですか?
顔を公開するつもりはありません。自信もありませんし、後悔するといろいろ不便になるとも思うので、これからも顔は映しません。
Q18.収益はどのように管理していますか?
正確な収益は言えませんが答えられる範囲だと、チャンネルが大きくなるほどに収益が増えるのは事実です。
ブランド品や高価なものを買わないのでYouTubeで得た収益は貯金しています。
高価な買い物で一回にたくさんのお金が無くなるのは負担が大きいので、お金があったとしても長い時は一年、短い時は半年ほどお金をためてから買うようにしています。
お金の管理が上手ではないので、貯金しないとすぐに使ってしまいます。すぐに使ってしまわないように、収益が入ると無条件ですぐに貯金するようにしています。
Q19.人生の目標は何ですか?
わたしの夢は、自分のデザインブランドを作ることです。デザイン科に通っていたときからこの夢は変わっていません。
会社に勤めながら自分でデザインをするのは簡単な事ではありません。それで自分のブランドを作ってコツコツとデザインを作っていきたいです。
いつか会社を辞めたりほかのことが起きても、自分のデザインを続けていきたいです。
わたしがYouTubeを始めてから感じるのは、Vlogと検索するとたくさんの動画が出てきました。
その時は趣味で始めたので、誰も見てくれないのではないかと考えていました。
アップロードを遅らせてもっと完璧に仕上げたいと思うこともありました。
でも始めたんだから完ぺきではなくても上げてみようと思い始めました。
あの時ずっとためらっていたら、今YouTubeを通して得た経験、たくさんの機会を逃していたと思います。
今は未熟でも、夢のために努力したいと思っています。
ondoさんは動画の中では魅力的なライフスタイルを披露していますが、その裏での様々な葛藤も語られているQ&Aでした。
今回書き起こしませんでしたが、動画の中では自分の体形や結婚について答えている質問にも答えています。
興味を持たれた方は全編をご覧ください。