カンボジア発 ちょっとどうかしている原始生活チャンネル『Primitive Survival Tool』
原始生活というワードは住む場所や文化的背景によって意味するところが異なります。
原始人のような生活をイメージする人もいれば、ロビンソン・クルーソーの物語に出てくるようなサバイバル生活を思い浮かべる人もいるはず。
今回取り上げる原始生活”は文明の利器が何もないふりをして生活する姿を収めた動画ジャンルです。
YouTube上で最も有名なこのジャンルの動画はオーストラリア人 ジョン・プラントさんの『Primitive Technology』です。
チャンネル登録は2019年6月の時点で950万人。撮影地はオーストラリア ノースクイーンズランドです。
たった一人で半裸生活のように見えますが、実際に住んでいるわけではなく撮影のために演出していることを公表しています。
原始生活スキルはインターネットと書籍から学び、トライ&エラーで経験値を獲得しています。軍隊で特殊訓練を受けてきたわけではないと語っています。
家を建てるために泥レンガを作るところからスタート。それが完成すると今度は藁葺きの丸太小屋を建てたり。
食事は森で採れるものを食べたり、ヤム芋の栽培に挑戦しています。
さてここからが本題。
これに目を付けた東南アジアのネットユーザーが次々と同様の動画チャンネルを開設しているのです。
その中でも2018年に英語圏でバズったのがカンボジア発のYouTubeチャンネル『Primitive Survival Tool』です。
2018年1月から動画チャンネルをスタートし、登録数は2019年6月現在400万人。
こちらのチャンネルでは2人のカンボジア人男性が手作業で建物を作る工程を紹介しています。
「建てる」といっても器用な大工仕事ではなく、竹の棒でひたすら穴を掘り杭を打っていくプリミティブ・スタイル。
最初の頃は茅葺の小屋や泥レンガで組んだ家などを作って紹介していたのですが、世界的にバズったのがこちらの動画。
地面に穴を掘って作った地下室の周りに、更にプールを掘ったところ爆発的な再生回数(再生数が億に達しています!)を獲得することになります。
何もないところに穴を掘るところからスタートして。
ここまで作っちゃう。
そのほかにもローマの神殿を模したこんな建物を作ってみたり。
控えめに言ってもちょっとどうかしています。。。
でもこの作業を本当に重機やスコップなしでやっているのならマジ尊敬。
そして例のヴィレッジフード動画と同じように、目下カンボジアの男たちが類似のチャンネルを乱立しまくっています。
明らかに建築の知識がなさそうなバカげた構造の建物もあれば、男子ならだれでも憧れた秘密基地のようなツリーハウスまで見ることができます。
日本でこれをやったら間違いなく各方面からお叱りを受けること間違いなしですが、カンボジアでは一応問題ないのでしょう。
若干嘘くさい動画チャンネルもありますが、そこはご愛嬌ということで。
残念なことにカンボジア語で調べてみても、彼らの実像に迫れるような記事は見当たりませんでした。
今後インタビュー記事などが出ることを期待したいと思います。
皆様もよろしければ是非に。
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