李子柒はネット上でいったい何を売っているのか
しばらく前に書いたこの記事。李子柒が広く知られるようになったおかげで、たくさんの方にお読みいただいているようです。ありがたや。
彼女のインタビューの中で語られてる通り、田舎に帰ってはじめた淘宝(タオバオ)上でのネット販売の副産物として生まれた動画投稿が爆発的な人気になったという流れでした。
動画の人気にに伴って淘宝を辞めたところまでは知っていたのですが、ネットの情報によると再びネット販売を再開しているようではありませんか!
これに気が付いたのはbilibiliに投稿されている「李子柒の商品を買ってみた!」シリーズ。
いろんな配信者が購入した商品の開封から味見までの様子を公開しています。
例えばこちらの動画は中秋節に販売された月餅セットのレビュー。
段ボールには「柒」の文字が大きくあしらわれています。
梱包を解いていくとポストカードなどが同封されています。
そして肝心の月餅にたどり着く前に、さらにデザイン性の高い箱。
蝶の紋様は清の第六代皇帝 乾隆帝の皇后の礼服がルーツだそうです
月餅はこんな感じです。中国の高級酒 茅台酒(マオタイ酒)入りの月餅をはじめ6つの味が楽しめます。
これを月餅6個入セットでなんと298元!日本円だと4700円ぐらいですね。中秋節に合わせた季節商品なので時期が過ぎるともう少し値下げして販売があったようですが。。
まあ月餅にしてはあまりにも高すぎますよね。
格好の炎上ネタとしてさぞ燃え上がっただろうと思いきや、実は月餅よりも箱のデザインに高評価が集まっています。
「中国宮廷風デザインの箱に月餅6個のセットだと思えばいいじゃん」というコメントも。
李子柒とタイアップして商品を販売しているのは「故宮食品」という会社です。
天安門の裏にある博物館?そんな大きな屋号を簡単に使えるの?
いろんな疑問が浮かびますが。。
この会社、実はあの故宮博物館が抱えている食品メーカーなんですよ。
故宮博物館と収蔵品が持つイメージを使ったブランドには、圧倒的な中国の歴史と伝統の重みを感じます。
そんなタイアップから生まれた動画がこちら。
「李子柒+故宮」なんて最強の広告じゃないか!
もはやネット動画のレベルを超えています。だってロケ地が故宮ですからね。
こういうブランドイメージも功を奏して、李子柒のネットビジネスは批判の声よりも高評価が多いようです。
こちらのネットショップでは辣油・蜂蜜・中国茶・燕の巣など、ありとあらゆるオリジナル商品が販売されています
中国国内の次に狙うのは世界への販路でしょうか。
ますます広がる李子柒の活動にこれからも注目していきましょう!
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