湖南省の田舎に暮らす二人組女子の動画チャンネル『侗族姐妹花』
今回紹介するのは『侗族姐妹花(トンズー・ジエメイファー)』
こちらの動画チャンネルは、芸儿(ユン・アー)と同い年の従姉妹の素素(スースー)の二人が主人公です。2018年の配信開始当時19歳でした。
西瓜视频では259万人のフォロワーを獲得しています。(2019年8月現在)
YouTubeへの投稿(転載?)はそれほど頻繁ではありません。
彼女たちは貴州省 天柱出身で、今は湖南省の田舎で家畜の世話や農業をしながら暮らしています。
高校卒業後、大学進学を目指しましたが残念ながら受験に失敗。現在は自分たちで試験に向けて勉強しています。
彼女たちも他の中国の農村家庭と同様、幼い頃から両親は仕事のために村を離れ、数年に一度しか合う機会がなかったと語っています。
つまり祖父母に育てられたと言っても過言ではないでしょう。
交通が不便で情報も少なく育てた農産品の販路が限られているため、大部分の若者が村を出ていくしかない環境です。
そんな中、彼女たちはネットを通して田舎の風景やグルメを配信することで人気を獲得していきます。
特産品のネット販売で毎月数千元の収入を実現。どうやら外に稼ぎに出るのと同じぐらいの金額を稼ぐことも夢物語ではないようです。
この二人はご近所を巻き込んで果物やベーコンを売ってみたところ、村全体の収入まで増えてしまったというから驚きです。
本当に彼女たちだけ?と疑いたくもなりますが、乱立する中国田舎動画の動向を見ているとあながち嘘でもないような気がします。
そんな風にずっと田舎生活の動画を投稿してきましたが、最近になって彼女たちに大きな変化が生じます。
彼女たちの活動はスマホアプリの快手直播でも公開されてきたのですが、まずは2019年5月の投稿。
素素さんが本格的に大学進学を目指して、田舎を離れることになったことを報告しています。
これから芸儿さんはたった1人で動画配信や農産品の販売を続けることになります。
といっても1人で事業を続けていくのは困難なわけで。
実の兄や雲南省の友人の女性が集まり新体制での活動がスタートします。
しかし6月28日の投稿を最後に2ヶ月間音沙汰なし。
いろんな憶測が飛び交いましたが、8月になって動画が更新されます。
あれ?お腹大きくなってない?
それもそのはず、実は妊娠7ヶ月だそうで。
素素さんが離脱して以来集まってくれていた兄や友人たちも、彼女のお腹が大きくなるにつれて活動を中止。
身重の芸儿さんだけが残されてしまった!
そんなわけで2019年8月からは20歳の妊婦さんの田舎配信として再スタートを切ることになったのです。
肝心のお腹の子どもの父親は明かされていませんが、今のところ元気でやっているようです。
そんな芸儿さんの今後は「快手」アプリの公式アカウントでフォローすることができます。
皆様もよろしければ是非に。