ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

李子柒が国営メディアから表彰される

時事問題を扱う中国国営の雑誌『中国新聞周刊』は毎年1年で最も影響力のあった人物を選出しています。

その2019年版『影响中国2019年度人物)』の文化分野で李子柒が表彰されました。

2019年12月14日 北京で授賞式が開かれました。

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その時の様子がbilibiliに投稿されています。

まずは司会者のコメントです。

她用一餐一饭让四季流转与时节更叠重新具备美学意义,她把中国人传统而本真的生活方式呈现出来,让现代都市人找到一种心灵的归属感,也让世界理解了一种生活着的中国文化。 

 おおざっぱな意訳です。

彼女は一回の食事に四季の移り変わりと新しい美学的な意味を織り込んでいます。

彼女は中国人の伝統と本物のライフスタイルを見せることにより、現代の都市生活者に心のよりどころを与え、世界に中国の暮らしを伝えています。

 ステージに李子柒が招かれた際、司会者から「ネットでは"偽物" "ヤラセ"など疑問の声が上がっていますが、どのように答えますか? 」と質問。

それに対してたった一言「谢谢大家(みなさんありがとうございます)」と答えて会場の笑いを誘います。

続けて司会者は「この人気がどれほど続いていくと思いますか?」と質問。

こちらが李子柒の回答です。

其实你问我这个问题我没有自己去想过,因为说实话拿到这个奖蛮意外的,我平时做的事情,也仅仅是我自己喜欢做的事情,怎么说呢,我觉得,能够做自己喜欢做的事情的时候,也算是意外的收获。

そう聞かれてもあまり考えたことがありません。この賞をもらえたのもとても意外なことでした。

普段私がしているのは自分の好きなことに過ぎません。

自分が好きなことをしている時にもらえた予想していなかった収穫です。 

 時折見せる恥ずかしそうな仕草からも、この受賞が本人すら予想していなかった出来事だと伝わってきます。

官製メディアに次々と取り上げられることが今後の活動にどのように影響するのでしょうか。

とりわけ中国でアクセスが禁止されているYouTubeへの動画投稿に支障が出るのかが気になるところです。

いずれにしても受賞おめでとうございます!