「李子柒の収入は1.68億元」とする情報をマネジメント会社が否定する
2019年12月、「李子柒は1年にどれだけ稼ぐのか。データ化してお見せします」という記事が中国のSNSをを駆け巡りました。
YouTubeでの752万人のチャンネル登録者、104本の投稿動画、国内各種SNSをのフォロワー数、ネットショップの商品価格と売上、所属するマネジメント会社との契約条件を分析すると年間1.68億元(約26億円)の収入があると見積もっています。
この記事の中で取り上げられた莫大な収入が加熱する「李子柒論争」に拍車をかけたことは間違いありません。
この事態を重く見た李子柒のマネジメント会社『杭州微念科技有限公司(微念科技)』が1月9日に中国メディアに公式見解を表明しました。
中国メディアでその見解が紹介されています。
微念科技は「李子柒の1年の収入が1.68億元」とする情報をフェイクと断定。執筆者に謝罪と記事の撤回を求めました。
該当の記事を書いたライターは2019年2月17日の時点で李子柒の収入に関する報道が不正確であったことを謝罪しています。
各種税金、会社経費、動画の製作や宣伝コストを全く計算に入れていなかったという言い訳です。
彼女に関して特に注目の的になっているのはYouTubeチャンネルからの広告収入ですよね。2020年1月時点でチャンネル登録者数が800万人を突破し、各動画の再生回数も数百万回ですから莫大な収入があるのは想像に難くありません。
微念科技はYouTubeからの収入もそれほど多くないとしています。
YouTube側の取り分、権利関係にかかる費用、各種コストが差し引かれていると説明しています。
ネットショップの売上についても同じようです。確かに相当額の売上があるようですが、製造・包装コストに加えてアリババ主催の大規模値下げを計算すると利益は想像より少ないとしています。
李子柒は中国ネット界で爆発的な人気を獲得していますが、現在彼女のCM出演やタレント活動は見られていません。ブランドイメージを守ることを優先して慎重に戦略が練られているのでしょうね。
もちろん彼女の活動で莫大な売上が発生しているのは紛れもない事実です。
しかし今回の騒動は李子柒と微念科技がフェイクニュースに断固として反論するスタンスだということがわかりました。