新華社が李子柒の単独インタビューを公開する
2020年1月17日、中国国営メディア 新華社がネット上に李子柒のインタビュー記事を公開しました。
今回はその内容を日本語意訳してみます。
ネタ元はこちら↓
「李子柒と新華社記者との対話：とても意義のあることをしていると感じています」
Q.国内外での人気は生活に変化をもたらしましたか？
これほど多くの国の人が気に入ってくれて意外でした。これほど広く共感してもらえると思っていませんでした。
現在、ファンたちが”海外のネットでの反応”を翻訳して私に見せてくれています。時間があればそれを見ています。
動画撮影はもともと好きでした。私の動画がより多くの人、海外の方に見てもらえること。作物の出どころや伝統技術など、みなさんのお役に立つ情報を届けられること。とても意義のあることをしていると感じています。
Q.人気になってから議論も生じています。動画の中の田舎暮らしは本物ではない、中国文化を伝えるものではないと言われています。これらの議論をどう見ていますか？どのように答えますか？
これらの議論を冷静に見ています。
どんな生活にも良い所・悪いところがあります。自分がどう暮らしたいのかは、それは自分がどんな暮らしを願っているのかで決まります。そしてそのために喜んで努力するかも大切です。
農村で花を育て、野菜を植え、木を植えるのは難しくありません。辛いことは当然あります。撮影していないだけです。今は多くの人が仕事と生活で大きなストレスを抱えています。
みなさんが疲れている時に私の動画を見てリラックスして美しいものを感じてほしいです。落ち込むのではなく癒やしを感じてほしいですね。
文化を広めるには多くの人の努力が必要です。私は自分が愛する小さなことを行っているだけです。たくさんの海外の方が私の動画を見て、気に入って中国を理解してくれることを誇りに思います。
Q.動画撮影を始めたのはなぜですか？最初の頃は撮影内容とスタイルをどのように決めていましたか？
2015年の年末から研究をスタートして、2016年3月に最初の動画を撮影しました。
動画のスタイルと内容は私の幼少期の生活環境が関係していますね。その頃、農村の食べるもの、使うもの、着るもの全てが自給自足でした。私にとってそれらのものは常に見聞きするもの、知り尽くしているもの、畏れの気持ちさえ抱いていました。それでショートビデオを制作するときは自分がよく知っているものからスタートしました。
Q.毎回の動画を良いものにするために、撮影の前にどんな準備をしていますか？準備にどれぐらいの時間がかかりますか？
撮影の内容が変われば準備も変わります。
日常の動画を撮る場合、野菜や果物が熟すとそれを撮ります。農村ではそれぞれの季節に異なる食材があります。多くの素材は現場で出来上がります。長い期間に渡る動画は携帯のメモに記録を残します。それぞれの作物がどの段階で撮影されたのか、どんな状態だったのか記録しておいて、最後に編集して動画にします。
工芸の動画を撮影するとき、例えば活版印刷は技術を持っている人に3ヶ月ぐらい教えてもらいます。撮影から編集、そして公開までに半年の時間がかかります。文房四宝（手作りの筆記具）は全体で2年かかっています。
Q.毎回撮影を終えてどんな収穫がありますか？
動画撮影は私が大好きなことです。毎回動画を完成させると満足感を得られます。例えば馬乳酒はずっと頭にあったテーマです。メモの中のリストにずっと記録していました。キョウ族の新年に合わせて動画を完成できたとき、小さな願いが叶いました。
Q.国内外で大きく注目されるようになると、今後の撮影の内容に影響や変化があると思いますか？
特別な変化はありません。多くの人が都市で暮らしているので、着るものはお店で買います。果物や野菜はスーパーで四季を通して買えます。食べ物の変化から四季の移り変わりを感じるのは難しいものです。古くから伝わる工芸は都市ではなかなか出会えません。食べ物がどこから来るのか、昔から伝わる工芸の伝承、日の出と共に仕事を始め、日の入りと共に休む。みなさんはこんな内容が好きなんでしょうね。みなさんの共感を得ると思います。
都市生活者の生活のリズムと仕事はストレスが大きいので、みなさんは自由な生活を好んでいます。私の動画でストレス解消、苛立ちを忘れてリラックスして、美しいものを感じて欲しいと思います。私の動画ジャンルはそれほど重要ではありません。私の動画がみなさんの慰めになることを願っています。
Q.今後さらにどんな計画がありますか？
特別な計画はありません。私の中に長い長い「やりたいことリスト」があります。たくさん撮りたいものややってみたいことがあります。リストの中の目標を全部実現させたいと思っています。
<書き起こし終わり>
