滇西小哥 警官時代の知られざる功績
ここ最近、滇西小哥が動画撮影を始める前の暮らしに言及されることが増えています。
2020年1月12日 云南网に掲載されたこちらの記事では滇西小哥が雲南省保山市の文化旅行宣伝大使に任命されたと報じられています。
この中では彼女の警察官時代の功績についての記述があります。
“滇西小哥”こと董美华は2010年7月 四川警察学院を卒業しました。
2010年 四川省映秀鎮での支援活動中に(※四川省汶川大地震)、“8.14”土石流に遭遇。救援活動に参加した際の功績が讃えられ阿坝藏族羌族自治州公安局から“個人三等功”を授与されました。
2011年 公共バスに乗っている際にバスが突然出火して救出活動に参加。四川省公安庁から“個人二等功”を授与されています。
2012年 泸州市人民政府より“泸州市见义勇为勇士”“泸州市江阳区见义勇为公民”も授与されました。
さらに中国ネット界を調べてみると具体的な事例を取り上げている記事を発見しました。
2011年 泸州市公共バス火災事故での彼女の救命活動が報じられています。
董梅华に言及している部分を訳してみます。
董梅华、女性、漢族、共青団員。1990年8月生まれ。
学生三大隊2009級法律文秘三区隊学生。
2012年11月30日13時15分ごろ、公共バスに乗って自動車学校に向かっていた董梅华は蓝田镇宪桥路付近でバス出火に遭遇した。
前方ドアが火で塞がれて乗客はパニック状態に陥りバス後方に押しかける中、同じく自動車学校に向かっていた李鹏飞、巫从文とともに手脚を使ってバス最後尾の窓ガラスを破り脱出経路を確保。
最速で混乱する乗客を1人ずつ車内から脱出させた。
大多数の乗客が危険から逃れた後、体の不自由なお年寄りを救出するために、董梅华と巫从文は李鹏飞の指示のもと、車内から飛び降り、李鹏飞から抱きかかえられた年配者を車外に引きずり出した。
この救出劇全体において董梅华は男性に引けを取らない活躍をした。髪や眉毛が焼け焦げながらも、李鹏飞、巫从文と共に体の不自由なお年寄り全員を救出した。
彼女が緊急事態に遭遇した際に発揮した人並み外れた行動力は、現在の精力的な動画配信にも通じるような気がします。
あのハキハキとした喋り方も警官時代に培われたものなのかもしれません。
当時、彼女と共に救出活動に携わった二人は今頃きっと滇西小哥チャンネルを見て家族に自慢しているでしょうね。
滇西小哥が世界中の注目を集める中で、今後彼女の知られざる過去にもスポットが当てられる予感がします。
今後も中国ネット界から発信される情報に注目していきたいと思います。