湖南省の山奥から 300羽のカモを育てる農村配信『乡野小婷』
中国の農村配信をウォッチしていると、動画配信にはマスコットになる存在が重要なことが分かってきました。
美女・子ども・犬・猫などなど、どうしても見ていたくなってしまうような存在があるだけで視聴者はチャンネル登録したくなるものです。
つまり「マスコット的な存在」の有無が視聴者を獲得できるかどうかが人気獲得の鍵であると言えるのではないでしょうか。
さて今回紹介する農村からの配信『乡野小婷(シャンイエ・シャオティン)』には少々強めなマスコットが登場します。
湖南省の山奥に住む小婷さん。おそらく20代前半と思われます。YouTubeへの転載は最近始まったばかりのようですが、中国の動画ポータルサイト 西瓜视频では325本の動画に100万人のフォロワーが付いています。
そんな彼女の農村配信は料理・釣り・野菜など、一見すると他のチャンネルとそれほど大差がないように見えますが、実は強力なマスコットを持っています。
それがこちら。
バケツを鳴らして「ラーイ ライライラーイ(おいでおいで)」と呼びかけると向こうからやってくるのは300羽の子ガモたち。数羽でもカワイイですが、これだけの数がいると画面にインパクトがあります。
この動画タイトルは「農村の娘が300羽のカモを飼うために60元のエサ代。利益はどれだけ?」。
それから2週間経つとこうなります。
300羽のカモたちがすっかり大きくなっています。
ちなみにこの動画タイトルは「農村の娘が300羽のカモを飼うために一日50キロのエサ。コストがかかりすぎ!」。カモの成長と共にエサ代がどんどん増えていっています。
そんなカモたちの食欲はとどまることを知らず、次にカモが登場する動画では「300羽のカモが一日で50キロのエサを食べす尽くす。これを続けてお金が稼げるのだろうか?」という疑問形に。
でも最初の頃はヒナだったカモたちがすっかり大きくなっていくのは見ごたえがあります。
もちろんカモは育ててペットにするわけではありません。小婷さんは若いのにカモの取り扱いに慣れています。別の動画ではワイルドな一面が垣間見えます。
タモで仕留めてこの笑顔。
脚をしっかり縛ってから愛車のバギーに引っ掛けて、おばあちゃんの家まで届けに行きましたとさ。
鳥類ぐらいならば私たちの想定の範囲内かもしれませんが、彼女の家では豚も飼い始めたようで。
もうお分かりでしょうか。
『乡野小婷』は着々と家畜のマスコット化を進めているのです。豚が仕留められるときの鳴き声など、日本人からすると若干耐え難いものがありますが、彼女はいつもの笑顔です。
動画をよく見ていると彼女の両親が時折登場してきます。特に紹介されることはありませんが、もしかすると農業や畜産業は両親が元々やっていた職業なのかもしれません。
YouTube上での投稿は最近始まったばかりで動画も少ないですが、今後の活躍に期待できそうです。
皆様もよろしければ是非に。