※閲覧注意 江西省の田舎で“あの動物”を養殖する男性二人組の配信『华农兄弟』
アジア圏の食文化を見渡すと日本では信じられないような食材が目に留まります。
欧米ではペットとして飼われているような動物も、とある国や地方に行けば貴重なタンパク源であったり。近年では“昆虫食”という言葉が徐々に広まりつつありますが、広く受け入れられるかはまた別次元のお話です。
今日紹介したい中国の農村配信も、日本人からすると若干・・・というよりハッキリ言ってムリな家畜をテーマにしたものです。
それがこちら『华农兄弟(ファーノン・ションティー)』
中国大陸のQ&Aサイトを調べてみると、あの李子柒などと並んで高い評価を得ている男性二人組です。
出演担当が劉蘇良さん。撮影・編集担当が胡躍清さんです。二人は中学校の同級生。中学を卒業した後は、何年も地元の江西省を離れて仕事をしていました。
劉さんは何年も地元を離れていたのですが、活路を求めて帰省しタケネズミの養殖を始めます。
タケネズミという生き物。あまりなじみがありませんが、竹を主食にするネズミだそうです。田舎には竹が豊富にあるので低コストで始められる事業なんですって。
こちらは参考記事。
3年間養殖に携わったあと、2017年10月より同級生の胡さんと動画の撮影を始めます。最初の頃は有名になろうとは考えていなかったそうですが、いつの間にか爆発的な人気を獲得。
中国版ニコニコ動画「bilibili」では2019年5月の時点で300万人を超えるチャンネル登録者を獲得。再生回数は2.9億回に達するそうです。
さて、ここまで書いておいてなんですが、『华农兄弟』の主な動画の内容が若干アレでして。
ぶっちゃけ、タケネズミを食べてしまうんですよね。。。
もちろん絞めるシーンはカットされているんですが。生理的に無理な方はご覧にならない方が良いかと。
中国語のサイトを調べてみると、2018年にウェブメディアのインタビューに答えている記事を見つけたので抄訳したいと思います。
――6月(2018年)の時点でタケネズミを3000匹を養殖したいと言っていましたが、今はどれぐらいですか?
劉:次のシーズンに生まれれば1000匹に近づくでしょうね。母ネズミが数百匹いて、一匹が3,4匹を出産するし、一年で2,3回産むから、すぐですよ。
――どの時点から人気を実感しましたか?
胡:ネット上である人が動画を編集して、おもしろ画像を微博をアップしたんです。タイトルは「竹ネズミを食べるべき100の理由」。それがバズワードになって、その後も4,5回はバズりましたね。
――人気が出た後、どんな影響がありましたか?ストレスはありましたか?
劉:農村にいると全く人気になっているなんて感じませんし、だれかサインを求めてくることもありません。自分の思う通りに自然にまかせて撮影するだけです。影響は大きくありません。
――ネット上では「こんなにしょっちゅうタケネズミを食べていたら貧乏になるのでは?」という意見もあります。「飼っている犬まで食べてしまうのでは?」とも言われていますが。
劉:冗談で言っているんでしょう(笑) 千匹食べようと思っても、一日一匹食べて一年でやっと300匹です。その間に生まれてくるでしょ。さらに食べてもピン某になることはありませんよ。犬を食べる習慣はこの地方にはありません。彼らは家族のようなものです。食べることはありません。
――みんなタケネズミをかわいいと思っています。食べるのに躊躇したりしませんか?
劉:かわいいネズミは食べませんよ。でも狂暴なのは・・・僕たちは食べるタケネズミを選んでいます。狂暴でケンカするのは食べるし、母ネズミは利用価値が高いのでもったいないから食べません。ケンカするネズミは母ネズミを傷つけるかもしれません。ネズミ養殖場のための害獣駆除、とも言えるかもしれません(笑) ケンカで負った傷を治療するのは面倒ですし、もし咬み傷が骨まで達していたら使い道がないですから、食べるしかありません。
――動画の中で傷を負ったり、熱中症になったタケネズミを治療せず食べてしまうのはなぜですか?
劉:重症だったら食べるしかありません。重症でなければ治せます。熱中症は長く続くと治せません。前回の動画の熱中症のネズミは重症で、手足が動かなくなってしまったんです。
――では身体の中の傷はどうやって判断していますか?
劉:中の傷…(笑) ケンカするとお腹が少し腫れるので、中が傷ついているとわかります。ちょっと触るとわかるので、治療も難しいし、やっぱり直接焼いて食べちゃいますね。
――撮影している胡さんも動画に時折登場しますが、しゃべらないで笑っているだけだと言われています。
胡:僕は動画の撮影と編集を担当しているので。たまに出て来てしゃべるのも良くないでしょうから、しゃべらないんです。
――撮影するときは先に題材を選ぶんですか?
劉:僕たちは二人でやっているので。今日何が撮れるか、養殖場に行くまでわかりません。見えたものを撮る感じです。犬小屋を作るつもりが、犬がネズミを捕まえるところを撮ることになる場合もあります。どれもリアルです。
胡:やっぱり相談はしますね。アドリブは難しいし、時間が過ぎるのも早いです。ある日なんかは一日に一本のビデオもとれないこともあります。ネットのコメントも参考にします。そしてこの地域はよく豪雨が降るので、一日全く撮影できないときもあります。ある時は一二日2,3本とるときもあります。
――今の主な収入源は何ですか?
胡:タケネズミの販売です。地元では一匹7,80元で売れます。苗も販売しています。冬になると肉が高く売れます。一匹が何百元になることもあります。市場の価格は毎日変動するので、収入は主にタケネズミの養殖です。そして動画の再生数での収益もあります
――現状に満足していますか?
胡:まあまあです。家で事業をするのは比較的自由だし、他人の束縛も受けないですし。自分で切った3,40キロの竹を担がなきゃいけないとしても辛いとは思いません。自分で自分のことをしているわけですから。都会に出ていって仕事するのはストレスも大きいし、同じことをするにしても大変です。
――今後、どんな計画がありますか?
胡:今と同じようにやっていくだけです。タケネズミを養殖して、動画を撮る。それほど大きな影響はありません。みなさんが僕たちの動画を支持してくれることに感謝しています。
抄訳はここまで。
「タケネズミで一発あててやろう!」という気概が無かったことが、バズるきっかけになったのかもしれませんね。
ヴィーガンや動物愛護団体には全く受け入れられない内容であることは間違いなし。
日本にお住いの方の中にも生理的に無理な人も多いでしょう。
でも最後まで読んでくださった方には調理後のタケネズミを見ていただきたいと思います。
万人受けするとは到底言えませんが、皆様もよろしければ是非に。。。