ガラパゴスの蛙

ネットに漂うあれこれ

滇西小哥 最新動画についての本人コメント【牛肠】

滇西小哥の動画が公開されました。

2021年3月31日に公開された最新動画では牛腸(特に盲腸)を使った雲南独特の調理法が紹介されていました。

YouTubebilibiliでは本人コメントが公開されています。

素人訳なので自己責任でご覧ください。

f:id:hidari_te:20210405000501p:plain

牛腸

雲南での牛腸の食べ方は相当ワイルドです。
普通は牛腸を鍋で煮込んだり、揚げたり、しょうゆ煮にしたり。
独特な味ですが、珍しいものではありません〜
牛腸の処理は比較的かんたんです。
直接洗って熱湯にさらせばOKです。
豚の大腸のように複雑ではありません。

f:id:hidari_te:20210405000540g:plain

処理が終わったら、豚の大腸と同じです。
でもこれらは雲南人の代表的なものではありません。

本当に”ワイルド”なのは、苦腸(牛の盲腸)が消化していない液体を食べることです!
作り方にはこだわりがあって複雑です。
味は独特です。
わたしたちは”撒撇”(サーピエ)と呼んでいます。


撒撇
撒撇はタイ族料理で代表的なものです。
”撒”(サー)を中国語に訳すと”混ぜる”。
”撇”(ピエ)は”苦腸”を指します。
それで”撒撇”は苦腸水で和えたという意味です〜

f:id:hidari_te:20210405000552g:plain

撒撇の種類はたくさんあります。
牛撒、魚撒、豚撒。
三種の撒撇は材料が異なり調理法も違います。
でも一度食べたら一生忘れられません!
地元で最も多く食べられているのは牛撒です。
さらに苦撒と檸檬撒に分けられます〜


苦撒
最もこだわるのは苦水を煮出すところです。
黄牛の牛腸の中にある苦水を注ぎだして、カラカラに乾燥するまで弱火にかけます〜

f:id:hidari_te:20210405000605g:plain

半分ぐらい乾燥してきたら砂糖と塩を加えます。
液体が完全に顆粒になるまで加熱します。

f:id:hidari_te:20210405000613g:plain

水を加えて煮立たせます。
炭を加えて加熱して、香りを出します。

f:id:hidari_te:20210405000626g:plain

黄牛のヒレ肉を木づちで叩いてペースト状にします。
細かく切った老缅香菜(パクチーファラン)、香柳、马蹄香、枸櫞の葉っぱ。
檸檬の葉っぱも代わりに使えます。
小米辣(唐辛子の一種)とニラを塩漬けにした後に水気を切って、上の材料と混ぜ合わせます。
必ず具材と肉がよく混ざるようにしてください〜

f:id:hidari_te:20210405000636g:plain

それから苦水を注ぎます。
胡椒粉と塩も加えます。
さらによく混ぜて均一になったら出来上がり。
辛いのが大丈夫な方は”涮涮辣”(辛いつけダレ)をちょっと付けるといいです。
米麺と細く割いたジャーキーを加えて、つけダレと一緒に口に入れると、辛くていい香りに微かに苦味も感じます。
爽やかで美味しい。
この味は本当に素晴らしい!!


柠檬撒
苦水を檸檬に替えて熱湯を加えます。
生の牛肉を熟成させた牛ミンチにします。
他の具材は変わりません。
魚撒は牛肉を魚肉に替えます。
他の調味料も少し違っています。
これ以降に皆さんに教えますね〜
雲南ではあらゆるものを”撒”料理にすることができます。
初めて撒撇を食べる人には柠檬撒が一番の選択です〜

f:id:hidari_te:20210405000647g:plain

トッピングにもとてもこだわります。
一番細い米だけで作った米麺(そうめんのような細さの麺)を選びます。
熱湯で茹でてから冷たい水にさらすことで、麺がくっつくのを防ぎます。

f:id:hidari_te:20210405000705g:plain

ビーフジャーキーは細く割きます。
焼いた牛レバーは薄く切ります。
さらにお皿に生の白菜を盛り付けます。
豊富なトッピング皿の完成です!

f:id:hidari_te:20210405000719g:plain

夏が来たら雲南で撒撇を食べましょうね〜

<記事の終わり>